NTT西、Bフレッツ提供対象エリアを西日本の全市制都市に拡大。ユーザカバー率は80%に

【 国内記事】 2002年4月22日更新

 NTT西日本は4月23日より、Bフレッツの提供対象エリアを西日本30府県の全市制施行都市(370市)および一部の町村に拡大すると発表した。販売開始も同日からで、これにより管内の固定電話数ベースでみたユーザカバー率は80%に達することになる。

 これまでNTT西では、収容局単位の「面的な」サービス提供と、ユーザからのまとまった申込に対応する「ピンポイント方式」の両面からBフレッツの提供エリアの拡大を図ってきたが、今回の対象エリア拡大に際しては、ピンポイント方式を採用する。

 ピンポイント方式は、同一の光配線ルート(光ケーブルが通るルート)を一単位として、ユーザからの申込状況に呼応する形でサービス提供を行うもの。NTT西では、同一の光配線ルートに「10加入以上」の申込がある場合にサービスを提供するとしており、サービスの迅速な加入には同じルートに位置するユーザ同士の“総意”が不可欠となる。

 ただし、この「光配線ルート」は現在公開されておらず、他のユーザの申込状況も当然非公開だ。これでは、申し込んだものの延々待たされるといったケースが頻発するものと思われる。光配線ルートごとの申込状況をこまめに情報公開していくなどの工夫がなければ、今回のエリア拡大を、実際のユーザ拡大につなげるのは難しいかもしれない。

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