リコーから魅力的なハイエンドコンパクトが発売された。「GR Digital」のズーム版っぽい作りの「Caplio GX100」(以下、GX100)だ。
GR Digitalとは別のシリーズで、格としてはGR Digitalの方が上なんだけれども、デザインといい操作系といい、GR Digital的な部分を多く取り入れ、その上GR DigitalになかったズームレンズとCCDシフト式手ブレ補正を取り入れた製品なのである。ハイエンドなコンパクトが欲しいカメラ愛好者をくすぐりまくるスペックといって過言ではあるまい。
GR Digitalが欲しいけど単焦点カメラにこの価格は出せない、と思っていた人には垂涎ものだ。
GX100はCaplioシリーズのハイエンド、GXシリーズの後継機だ。でも前モデルの「Caplio GX-8」からはデザインもスペックも一新し、まったくの新シリーズといっていい内容になっている。
CCDは1/1.8インチの1000万画素でCCDシフト式手ブレ補正を搭載。レンズは24〜72ミリ相当の超広角系3倍ズーム。GR DigitalやCaplio R6よりさらに広角になった。それでいて明るさはF2.5〜4.4。ズームレンズでワイド端がF2.5というのは非常に頑張った数値だ。
もちろんリコーの伝統である1センチマクロは健在。ワイド端で1センチ、テレ端でも4センチまで寄れる。72ミリ相当でレンズ前4センチは圧巻。GX100にしかない魅力である。
レンズ収差はGR Digitalに比べて広角でズームということもあってちょっと大きくなったが、中央部のディテール描写力は高い。撮り比べてみると、GR Digitalよりディテールの描写力が上がっているのが分かる。
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