春商戦開始、ドコモとソフトバンクが10万強の純増――2月契約数

» 2009年03月06日 15時56分 公開
[田中聡,ITmedia]
グループ名 2009年2月純増数 累計(携帯シェア)
NTTドコモ 10万3100
 2in1:−5000
5432万2500(51.0%)
 2in1:45万8200
KDDI 5万6900 3061万9700(28.8%)
ソフトバンクモバイル 13万1000
 ダブルナンバー:2300
2025万1200(19.0%)
 ダブルナンバー:1万2700
イー・モバイル 9万6500 128万8300(1.2%)
携帯総計 38万7500 1億648万1700
(前月比増減率 0.4%)

 電気通信事業者協会(TCA)が3月6日、2009年2月末の携帯・PHS契約数を発表した。累計契約数は1億1103万9000件。1月からは39万5800件の純増となった。

 2月は各社の春商戦が本格化したこともあり、純増数は全キャリアが1月から増加、NTTドコモとソフトバンクモバイルが10万強の純増数を記録した。

 1位のソフトバンクモバイルは13万1000件の純増を記録し、純増トップはこれで22カ月連続となる。広報部によると、春商戦向けモデルの発売に加え、2月27日からスタートした、iPhone 3Gの実質負担額を抑えるキャンペーン「iPhone for everybody」も好調を後押ししたとのこと。

 2位のドコモは「F-04A」「P-04A」「BlackBerry Bold」「SH-04A」「P-05A」を2月に発売したこともあり、2カ月ぶりに純増数が10万を超えた。広報部は「新シリーズが徐々に受け入れられている」とコメント。特にPRIMEとSTYLEシリーズが好調のようだ。

 3位のイー・モバイルは、依然としてNetbookとのセット販売による契約者数が多いという。3月13日には新プラン「ケータイプラン(新にねん+アシストMAX)」を導入するほか、通話機能付きのUSBデータ通信端末「H11LC」を発売する。新生活を控えたユーザーの動向次第では、さらなる純増が期待できそうだ。

 KDDIは最下位の4位となったが、純増数が5万を超えたのは、2008年9月の7万4900件以来5カ月ぶりとなる。広報部は「2月に発売した春商戦向けモデルがお客様に評価された」とした。

photo 純増数の推移(※初出時にグラフの数値が誤っていました。お詫びして訂正いたします)
photo 純増シェアの推移
MNP利用状況 差し引き
NTTドコモ −7100
KDDI 3900
ソフトバンクモバイル 2900
イー・モバイル 200

 番号ポータビリティの利用は1月と同様に低調で、差し引きで1万件以上の変動があったキャリアが1社もなかったほか、ドコモは7100の転出超過に転じた。また、KDDIは2008年9月以来の転入超過となった。

photo MNPの利用状況
  2009年2月純増 累計
・システム別
NTTドコモ(W-CDMA) 40万1200 4828万9100
NTTドコモ(PDC) −29万8200 603万3400
au(CDMA2000 1x) 6万3300 3029万1200
au(cdmaOne) −6400 32万8500
ソフトバンクモバイル(W-CDMA) 45万3400 1802万3800
ソフトバンクモバイル(PDC) −32万2400 222万7400
イー・モバイル(W-CDMA) 9万6500 128万8300
・プリペイド契約
NTTドコモ −100 3万8300
au −5500 44万5400
ソフトバンクモバイル −1万800 105万3300
イー・モバイル 2300 2万3300
合計 −1万4100 156万300
・通信モジュール
NTTドコモ 1万1900 153万7800
KDDI(auモジュール系サービス用回線数) 6000 91万5100
ソフトバンクモバイル 0 3万2100
合計 1万7900 249万5000
・IP接続サービス
iモード(NTTドコモ) 6万1000 4824万1400
EZweb(KDDI) 5万700 2597万7300
Yahoo!ケータイ(ソフトバンクモバイル) 5万8500 1619万2500
EMnet(イー・モバイル) 2500 5万4100
合計 17万2600 9046万5300

ウィルコムは8300件の純増

グループ名 2009年2月純増 累計
ウィルコム 8300 455万7300
PHS総計 8300 455万7300

 ウィルコムは、1月の2万800の純減から8300の純増に転じた。ウィルコムは上限2800円のパケット定額を含む新料金プラン「新ウィルコム定額プラン」や月額1900円の「新トリプルプラン」などの新たな料金サービスを2月から提供。さらに、ウィルコム初のおサイフケータイ「WX340K」も2月19日に発売した。

 広報部は「新製品と新サービスの投入により、音声セグメントの獲得が堅調に推移した」と今回の結果を分析している。

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