渋谷の“暗号”をARで探せ――UEIがiPhoneアプリで拡張現実ゲームを実施「クリムゾンフォックス 渋谷の街に隠された暗号を追え!」

» 2010年03月09日 18時46分 公開
[山田祐介,ITmedia]
photo 「渋谷スキャナ」の画面

 ユビキタスエンターテインメント(UEI)は、iPhone 3GS向け拡張現実(AR)アプリを使った謎解き・宝探しイベント「クリムゾンフォックス 渋谷の街に隠された暗号を追え!」を3月13日に渋谷で実施する。正午から午後7時まで開催し、参加者には抽選で「iPad」や映画「東のエデン 劇場版II Paradise Lost」のグッズなどが当たる。また、ニコニコ動画とも連動し、「東のエデン」シリーズの神山健治監督を招いた「ニコニコ生放送」を行う。

 ARとは、現実環境に情報機器を通じて電子情報を重ね合わせる技術を指す。今回のイベントでは、渋谷の各所に隠された“暗号”の方角や距離をiPhoneのカメラ映像に重ね合わせるARアプリ「渋谷スキャナ」(App Store登録名は「クリムゾンフォックス 渋谷の街に隠された暗号を探せ!」)が用意され、参加者はアプリの情報を頼りに暗号を見つけ出し、ヒントを集めてゴールを目指す。


photo イベントの流れ

 暗号の正体は特殊な画像パターンで、これをアプリの画像認識モードでスキャンすることで得点が得られる。この機能には、クウジットの画像認識型(マーカー型)のAR技術「KART(Koozyt AR Technology)」が使われている。暗号は固定された場所に隠れているものだけでなく、移動するものもあり、見つけにくいものほど得点が高い。

 ある一定の得点が得られるとゴールの場所が明かされ、その場所に用意されたゴールマーカーを読み取ればゲームが終了する。ゴールに設置された事務局では、ゴール時点で獲得した点数に応じて、景品の抽選券が配布される。

 抽選の結果はイベント当日中にアプリで発表されるほか、ニコニコ生放送でも発表する。なお、ニコニコ生放送は2回に分けて放送される。番組のURLは近日中に公開される。

 今回のイベントに関して同社の広報担当は「当社は新しいライフスタイルを提供することをテーマとしている。ARは今後のライフスタイルを変えるものであり、どんな形で人の生活に関わるのか研究していきたい」と話した。なお、今回のイベントには「平成21年度 ITとサービスの融合による新市場創出促進事業 (e空間実証事業)」に取り組む経済産業省や東急エージェンシーが協力している。渋谷では、「pin@clip ピナクリ」や「SHIBUYA COLLECTION 2010 SPRING」など、ARを使った取り組みが活発になっている。

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