X41 Tabletは、その名前からも容易に想像できるだろうが、マシンとしての仕様面はThinkPad X41がベースとなっている。しかも、タブレットPC化するにあたって、機能が省かれている部分は全くない。
たとえば、搭載されているCPUやチップセット、内蔵HDDなどの仕様面は、基本的にThinkPad X41のものがそのまま受け継がれている。また、本体側面に用意されている各種ポート類も、配置も含めてThinkPad X41のものと全く同じ。もちろん、キーボードやポインティングデバイスである拡張版トラックポイントも全く同じものだ。つまり、ノートPCモードでは、まさにThinkPad X41相当として利用できると考えていい。
ThinkPad X41 Tabletの主な仕様
OS | Windows XP TabletPC Edition 2005 |
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CPU | 低電圧版Pentium M 758(1.50GHz) |
FSB | 400MHz |
チップセット | Intel 915GM Express |
メモリ(最大) | PC2-4200(DDR2-533)対応DDR2 SDRAM 512Mバイト(1536Mバイト) |
液晶タブレット | XGA対応12.1インチSuper Wide Angle TFT |
デジタイザ | ワコム製 |
グラフィックス | チップセット内蔵(GMA900) |
HDD | 40Gバイト |
光学ドライブ | オプション(ドック経由で拡張ベイデバイスを搭載可能) |
セキュリティ | セキュリティチップ、双方向指紋センサーを搭載 |
ネットワーク | 10/100/1000BASE-T有線LAN、IEEE802.11b/g無線LAN、モデム |
インタフェース | PCカードスロット(TypeI/II)、SDメモリカードスロット、USB2.0×2、VGA |
バッテリ駆動時間 | 6.1時間(JEITA値) |
サイズ | 274(幅)×266(奥行き)×29〜32(高さ)ミリ |
重量 | 1.87キロ(ペンを除く) |
ダイレクト価格(税込み) | 26万1450円 |
とはいえ、若干仕様が異なっている部分もある。それは、タブレットPCとして使用する際の利便性を考えてのものだ。
まず、液晶ディスプレイ下部に、電源ボタンやスクロールボタン、Enterキー相当の機能を持つボタンなど、タブレットモード時に便利なボタンがいくつか配置され、本体左側面にはペンを収納するスロットが用意されている。
また、ThinkPad X41ではポインティングデバイスのクリックボタン下に用意されていた指紋認証用のセンサーの位置が液晶ディスプレイ下部の右端に変更され、左右のどちらの向き(ノートPCモードでは左→右、タブレットモードでは右→左〈上→下〉)でも指紋認証作業が行えるようになっている。もちろんこれも、ノートPCモードとタブレットモードでは、操作する際の本体の向き(タブレットモードでは縦長画面方向)が変わることに対応させているわけだ。さらに、ディスプレイ部を固定するラッチも、表裏にワンタッチで切り替えられるように工夫されている。
そしてもう1点、ThinkPad X41と仕様の異なる部分がある。それはバッテリだ。
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