「拡大するNetbook市場は、やはり大きなビジネスチャンスがある。後発組として、“VAIOならでは”の特徴を多分に盛り込み、満を持して投入するNetbookだ」──。ソニーは7月7日、VAIO初のNetbook「VAIO W」シリーズを発表した。
VAIO Wは「つながっている毎日へ」をテーマフレーズに展開する。幅広い年齢層に向け、コンパクトなPCを持ち運び、好きな場所でインターネットを使うこと、そして楽しむことを体験してもらいたい──。例えば、キッチンでレシピを表示しながら料理する、ベッドで寝ころびながらインターネットを楽しむ、ソファでくつろぎながらメールやブログをチェックするなどといった、現在、日常的にPCをばりばり使うユーザー“ではない”、ライトユーザー層に向けた利用シーンを改めて想定する。
「Flavored VAIO」のイメージを大切にしたVAIO Wのボディは、従来のモバイルPCで表現していた先鋭的なものとは異なり、「親しみやすく、丸みを帯びたフォルムにより、ユーザーのライフスタイルにしっとりなじむ優しいデザイン」(ソニー NPSG・VAIO事業本部企画戦略部門の武上有里氏)をコンセプトに盛り込んだ。そのインスピレーションは「食」から得たという。
「デザインやカラーリングは、マンゴーなどの南国フルーツ、チョコレートやマカロンといったスイーツなどからインスピレーションを得て、親しみやすく優しいフォルムに仕上げました。ディスプレイを開いた内側も、“フルーツの果肉”や“チョコレートを包む銀紙”などをイメージしています。VAIOのアイデンティティでもあるアイソレーションキーボードとともに、見る角度によって花や星など、いろいろなものに見える不思議なパターンを施すことで“ちょっとしたアクセント”になるデザインタッチパッドを採用しました」(ソニー クリエイティブC クロスオーバーデザイングループの界若葉氏)
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