「Radeon HD 5870」がアキバに登場、一瞬で売り切れる古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2009年09月28日 12時20分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「数人のユーザーが2枚購入していきました」――ロケットスタートを切ったRadeon HD 5870カード

ドスパラ秋葉原本店のPOP。複数のショップがRADEON HD 5870カード入荷を知らせるPOPに「売り切れ」の札を貼っていた

 9月26日、AMDの次世代GPU「Radeon HD 5000」シリーズのうち、上位にあたる「HD 5870」を搭載したグラフィックスカードが登場した。入荷が確認できたのはSAPPHIREとPowerColor、XFXの3社がリリースしたモデルで、価格は4万5000円から5万円強。ただし、9月27日昼の時点では在庫を残しているショップは皆無で、すでに入手困難な状況になっていた。

 ドスパラ秋葉原本店は「早ければ9月末にも再入荷するかもしれませんが、初回もごく少数の入荷だったので、潤沢に出回るようになるには時間がかかりそうです。Windows 7が登場するころにはある程度買いやすくなっているとは思いますけどね」と語る。

 Radeon HD 5870は、グラフィックスAPIなどが拡張されたDirectX 11に対応する初のGPU。アイドル時の消費電力がHD 4870の90ワットから27ワットへ大きく下がっている一方で、ストリームプロセッサが800個から1600個へ倍増するなど、処理能力は大幅に向上している。リファレンスデザインのカードはGDDR5メモリを1Gバイト搭載。なお、最大消費電力は188ワットとなる。

 入荷したソフマップ リユース総合館は「HD 4000世代から2倍以上パフォーマンスが上がっていると評判になっていたので、店頭に並べたらすぐに売り切れましたね。ハイエンド指向のゲーマーにはたまらないGPUだと思いますよ」と語る。ツートップ秋葉原本店も「3メーカーのカードが入荷しましたが即座に売り切れました。事前情報を丹念に追うユーザーが多いグラフィックスカードでこれだけ反応が良いのは、やはり良い製品という証拠でしょう。ただ、ハイエンドユーザーの需要は比較的すぐに満たされると思うので、潤沢になったあとにどれだけ売れ続けるかが重要になりますね」と、反響の大きさに驚いた様子だった。

 在庫が潤沢になったあとの売れ行きについても楽観する声が多い。クレバリー1号店は「Windows 7がサポートするDirectX 11に唯一対応するカードということもあり、5万円近くする高価なカードながら、ゲーマー以外にも高い需要がありそうです。初回は2枚買いする人が結構いたみたいで、初日に売り切れたショップがたくさんあったようです」と話していた。

 本格的な人気を予感してか、T-ZONE.PC DIY SHOPも「最近のAMDはCPUもグラフックスカードもミドルレンジ以下で堅実に売っている感がありましたので、久々に完全なハイエンドで光ったというのはちょっと素敵です。GeForce系のDirectX 11対応GPUはまだ入荷のメドは立っていないので、Windows 7登場時に大きくシェアを拡大する可能性さえあると思います」と絶賛していた。

T-ZONE.PC DIY SHOPもすぐに売り切れ状態になった(写真=左)。ソフマップ リユース総合館はPowerColorのRadeon HD 5870カード「AX5870 1GBD5-MDH」を搭載したデモ機を展示している(写真=中央/右)

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