> ニュース 2003年6月16日 07:09 PM 更新
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新CLIE、米デビューはPDA機能付き「パーソナルビデオプレーヤー」で

日本で5月27日に発表されたCLIE新モデル「NX80V」「NX73Vが」7月に米国デビューを果たす。米ソニーは、このPDAをマルチメディアデバイスとしての機能を軸に売り込んでいくようだ。

 米国ソニーは、パーソナルビデオプレーヤーとPDAの機能を持つ最新の「CLIE」を7月から米国で発売すると6月16日、発表した。

 新モデルのCLIE NX80VとNX73VはどちらもPalmOS 5.0を搭載しているが、PDAというよりはマルチメディアデバイスとして設計されたと米国ソニー広報のデビッド・ヤン氏は説明する。ほとんどのPDA設計者はPDAに無線インターネットや音声機能を組み込もうとするが、ソニーはCLIEを最高のマルチメディアハンドヘルドにするほうに興味を持っているのだとヤン氏は言う。

 「われわれは、エンターテインメントに注力しており、小さいほうの市場をターゲットにしている。個人情報の管理や、効率性のための利用以外にハンドヘルドコンピュータのフォーカスすべきところがあると考えている」とヤン氏。

 外部ストレージとしてはソニーのメモリースティックとコンパクトフラッシュの両方が利用でき、ユーザーはこのデバイスに8時間分のビデオを収録できるとヤン氏は語る。両モデルとも、PDAとしては最高レベルである320×480ピクセルのディスプレイを持つ、とソニー。

 「ソニーデバイスのデザイン、機能性については常にトップベンダーであった」と市場調査会社IDCのアナリスト、アレックス・スロースビー氏は述べる。「ワイヤレスを避けてはいるが、デジタルカメラ、画面解像度、複数メモリストレージは推進している」と同氏。

 新CLIEの両モデルとも、ヒンジ部分に360度スウィベル可能な内蔵デジタルカメラを組み込んでいる。NX80Vのカメラ部分は130万画素で、NX73Vは31万画素、とヤン氏。

 両モデルはIntel製の200MHz XScaleプロセッサを使用。NX80Vは32MバイトのROMと32MバイトのRAMを持ち、うちユーザーエリアは16Mバイト。NX73Vは32MバイトのROMと16MバイトのRAMを持ち、ユーザーエリアは11Mバイト。

 CFスロットは、以前のバージョンのCLIEではサポートされていなかったCFメモリが利用可能になっている。以前はソニーが自社のメモリ拡張技術であるメモリースティックを推進していたため、サポートされなかったとスロースビー氏は推測する。CFメモリカードが使えないことについては、ユーザーから大きな不満の声が出ており、この問題をなんとか解決しようと躍起になっていた。CFとメモリースティック、そして内蔵メモリを組み合わせることで、ユーザーは大量のストレージ容量を利用することができる。

 この製品は日本で発売済みだが、米国では7月初めにリリースされる。NX80Vの価格は599ドル、NX73Vは499ドルである。



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[Tom Krazit, IDG Japan]

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