> ニュース 2003年6月24日 09:48 AM 更新
IDG

AppleのiChat AVビデオ会議デモにアル・ゴア元副大統領も出演

Pantherにバンドルされるビデオ/オーディオ・チャット・アプリケーション、iChat AVのデモがWWDC基調講演で行われた。ジョブズ氏は現在Apple取締役となっている元副大統領のアル・ゴア氏とビデオチャットをしてみせた。

 iChatの次期バージョンであるiChat AVとApple Computerによるデジタルカメラ、iSightが発表された。6月23日に行われたWorldwide Developers Conference(WWDC)で、同社CEOのスティーブ・ジョブズ氏が基調講演の中で紹介した。

 「iChat AVはテキストチャットを超え、オーディオチャットとビデオチャットをインターネット上で実現した」とジョブズ氏。「これはみんなのためのビデオカンファレンスで、われわれが達成したものの中でも最高の部類に属する」と同氏。

 iChat AVは未完成だが、β版はダウンロード可能だ。Mac OS X 10.2以降で動作する。β版は12月31日で期限切れとなる。iSightカメラは149ドルで、23日に販売開始された(日本での価格は1万7800円で、7月11日からの販売)。

 iChat AVではブロードバンド接続した2人のMacユーザーがビデオカンファレンスを行うことができる。オーディオカンファレンスはダイヤルアップ環境でも可能だ。

 インストール以外に余計な設定は必要なく、FireWireビデオカメラ、マイクロフォンを接続すればカンファレンスの準備はできたことになる。オーディオ/ビデオカンファレンスが可能なユーザーは、メンバーリストに自動的に表示される。

 「設定やコンフィギュレーションの必要はゼロだ」とジョブズ氏。「電話番号やIPアドレスで相手を見つける必要はない。必要なのは、メンバーの名前だけだ。無料のAOLメンバーネームか.Macのメンバーネームを使ったり、Rendezvousを使ってアドホック接続することもできる」とジョブズ氏は述べた。

 iChat AVはすべてのFireWireビデオカメラ、カムコーダーで動作する。しかし、Appleは自社のiSightデジタルビデオカメラは魅力たっぷりだと語る。iSightには内蔵のデュアルエレメント・ノイズ低減機能付きマイクロフォンを内蔵し、オートフォーカス機能を持ったカスタム設計のレンズとハイエンドCCDセンサーにより、フルモーションビデオで30フレーム/秒をサポートしている。カラー、ホワイトバランス、シャープネス、コントラストは自動調整される。

 さらに、このカメラはコンピュータディスプレイの上部中央にマウントできるように設計されており、ティルト・ローテート機能により自然な、対面ビデオカンファレンスが可能になる。これで、「心の通ったコミュニケーション」が実現できるという。すべてのオーディオ、ビデオ、電源はFireWireケーブルを通して行われる。

 ジョブズ氏はiChat AVとiSightを使ってビデオ、オーディオ機能をデモし、Appleのワールドワイド・プロダクト・マーケティング担当上級副社長であるフィル・シラー氏、前米国副大統領で現在ではApple取締役のアル・ゴア氏、そして、パリ在住の友人とビデオカンファレンスを行ってみせた。

[Dennis Sellers , IDG Japan]

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