> ニュース 2003年6月25日 11:59 PM 更新
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欧州のiTunes Music Service開始は来年に延期?

Appleの音楽ダウンロード販売サービス、iTunes Music Storeは米国では順調に推移しているが、次のターゲットとされる欧州での展開は、Appleの予定よりも遅れそうだ。

 レコード会社とアーティストの間のライセンス問題により、欧州におけるiTunes Music Storeの立ち上げは来年まで延期されるかもしれないという。

 英国の新聞、The Independent紙は6月25日、Apple Computerの欧州オペレーション担当副社長であるパスカル・カーニ氏の発言を掲載した。「欧州では(楽曲のダウンロードに関するライセンスの)法的環境が米国よりも複雑で、米国のようなシステム統一価格の実現は難しい。さらに、メジャーレーベル自身がダウンロード販売の権利を整えていない」と同氏は述べている。

 カーニ氏は立ち上げの日程を明らかにしなかったが、「9月までに間に合うことはないだろう」と述べたという。同紙では音楽業界の情報筋による「Appleは来年まで欧州でのサービスを始められないだろう」という発言を引用している。

 米国ではすべてのアーティストが同じダウンロード契約を結んでいるが、欧州では国ごとに違っており、一つの契約として交渉することができないのだという。

 Appleは音楽配信サービスが大きなニュースとなっているうちに欧州でのビジネスを開始したいので、不満を感じていると見られている。iTunes Music Storeは米国で8週間前にスタートし、これまでに500万曲以上が販売された。

[Macworld.co.uk staff, IDG Japan]

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