マウスコンピューター m-Book P1300WB――“必要にして十分”なCentrinoノート(2/2)キーボードの操作性には、特に問題は感じられなかった。少々気になったのは、[Pgup]と[Pgdn]キーが、なぜか2カ所に配置されていたことだ。タッチパッド操作については、マウスを速く移動させようとして、パッドを触るとダブルクリックになってしまうこともあったが、感度調整を行うか、慣れれば問題はないレベルだ。 また、PCカードスロットに入れて使用するスマートメディア、SDメモリー、メモリースティック、MMCの4種類に対応したメモリーカードアダプタが付属する。これはデジカメユーザーには便利な付属品と言えそうだ。
同じチップセットの製品が多いため、Centrinoモバイルテクノロジを採用したノートPCはどれも同じような性能となり、バッテリー駆動時間以外は差がつきにくい。とはいえ、ひとまずはベンチマークテストを行った結果を紹介しておこう。 まず、3DMark2001SEでの3DMark Scoreは、4回の平均値が1945と、Centrino仕様のノートPCでは標準的な値であった。ビジネスユースには問題ないが、3Dゲームなどをバリバリにやるには少々辛いといったレベルだ 一方、PCMark2002Proでの4回の平均値は、CPU Score 4291、Memory Score 4023、HDD Score 481、となった。こちらもCentrinoマシンとしては平均的な値を示している。
一方、バッテリーの駆動時間のカタログ表記は4時間半だが、実使用を考え、JEITAバッテリー動作時間測定法に従った測定値ではなく、「56MバイトのMPEG動画ファイルをメディアプレイヤーで連続運転して停止するまでの時間」で計測してみた。 その結果、3回テストした平均値は2時間24分だった。ただし、今回付属していたのはCD-ROMドライブだったのであくまで参考値だ(付属のドライブがDVD-Videoに対応していれば、標準的な映画がだいたい1本見られるレベルと言えるだろう)。
インストールされているOSは、Windows XP Home Edition。それ以外のアプリケーションソフトは一切インストールされておらず、シンプルそのものだ。国産メーカー製ノートPCの場合、一般にプリインストールソフトがやたらと入っているものだが、これを邪魔だと感じるパワーユーザーは少なくないだろう。本機の場合、そういった“心配”は無用だ。 本機の特徴を整理すると、モバイル性のあるノートPCとしては比較的大きな液晶画面を持ち、有線/無線のLANサポートで接続性が高いこと。そして接続ポートが各種そろっていることに対し、ソフトは“素のWindows XP”というシンプルさであることが挙げられるだろう。こうした本機の性格を考えると、自作のデスクトップPCを使っているような、比較的中・上級者向けのノートPCだと思われる。 ただし、ASUS製ということで、BIOSを起動して(起動時に[F2]キーでBIOS画面)、細かいカスタマイズを行おうとしたのだが、残念ながら同社のマザーボードのようなマニアックな設定はできなかった。 国産ノートPCの場合、Centrinoを搭載したモデルは、モバイル優先の軽量化や、デザインでの差別化と液晶ディスプレイの違いなどで個性を主張している。これに対して、P1300WBは、Centrinoによるベーシックな仕様と、北米モデル風のオーソドックスなスタイルが特徴だ。 ただ、重量は2.1キロとモバイルユースのマシンとしては決して軽い部類ではない。これが問題にならないユーザーであれば、コストパフォーマンス的には優れたモデルだと評価できるだろう。 関連リンク エムシージェイ(マウスコンピューター) [後田敏, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 2/2 | 最初のページ モバイルショップ
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