アーム・スタンドはどこまで人に優しくなれるか? モニター使用環境をパワーアップ(前編)(1/2)ナナオのモニター使用環境の改善提案はArcSwing機構だけではない。多様なアームを用意し、より液晶モニターの活用範囲を広げている。
第一弾では、液晶モニターを快適に使う、モニター環境作りにこだわってきた「FlexScan L567」を始めとするMultiEdgeシリーズについて紹介してきた。デスクトップに据え置きではあるにせよ、ArcSwing機構は従来よりも人と液晶モニターとの関係の自由度を飛躍的に高めた。 さてここでは、目的に合わせてモニターをもっと便利に利用できる製品と、その活用例をあわせて紹介していきたい。 これまでも、FlexScanのラインアップはスタンドを外すことで、VESA規格準拠の壁掛けアームなどの取り付けが可能であった。さらに、今年6月に発売されたモニター3機種は、モニター自体は既存の製品だが、スタンドが最初から取り外されたフリーマウント仕様となっている。 ナナオは同時にアームやデュアルモニター専用スタンドなどをあわせて発売することで、ユーザーが最初から目的に合わせた組み合わせで購入できるよう、提案を行っているわけだ。 ナナオが初のデスク用アームとして、2002年春に発売したのは、日本フォームサービス製の「FFP-PA75-C2」だ。左右へのスイーベルは360度。稼動する部分は1カ所で、前後は80度のチルト機能を持っていた。 現在販売されている液晶モニター用アーム・スタンドは、デスク用スタンド、壁掛け、これにフレキシブルアームのラインアップ4種と、7種類を用意している。ナナオがモニターの販売だけでなく、その環境作りにも力を入れているのが分かるだろう。
フリーマウント仕様のモニターに合わせて選べる「フレキシブル・アーム」の代表モデルは3種類。3軸1リンクの「LA-130−D」と2軸1リンクの「LA-120-D」は15−19インチに対応し、2軸0リンクの「LA-020-D」は15−17インチと異なる。 ここで言う“軸”とは、左右方向へ可動する部分のこと。“リンク”とは、パネルが前後/上下へ稼動する部分のことだ。また、3モデルとも縦表示ができるローテーション(縦表示機能)に対応している。 各アームの最大可動範囲はそれぞれ大きく異なるため、使用目的は実際の作業環境に合わせて選ぶ必要がある。最も可動部分が少ないLA-020-Dは、アーム全体が左右へ170度で、モニター部はチルトが上下41度、左右170度となっている。 LA-120-Dは、アームとモニター部のスイーベルはLA-020-Dと同様だが、リンク部が上90度可動する分、高さ調節の範囲が広くなっている。 さらに可動範囲が広いのが、LA-130-Dで、リンク部が上下90度だけでなく左右へも165度というかなりの広範囲で可動するため、ほぼ真後ろにいる人にもモニターを見せられる。
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