> ニュース 2003年7月25日 06:02 PM 更新

iPod独走に“待った”――超薄型GIGABEAT発売? 東芝がティザー広告


 東芝が7月25日から、同社デジタル製品の総合サイト「Digital Doors」で謎のティザー広告(予告広告)を掲載している。



謎のティザー広告。「World Wide Number 1 Digital Audio Player」とは、いったい……?

 ティザー広告によると、8月21日に“世界ナンバーワン”のデジタルオーディオプレーヤーを発表するとある。「“GS20SSコンセプト”のもと開発」という部分がやや難解だが、“世界ナンバーワン”表記の注釈に「1.8型HDDオーディオプレーヤーの容積について(2003年7月現在)」とあることから、同社のHDD搭載携帯オーディオプレーヤー「GIGABEAT」の後継、もしくは新ラインアップと思われる。

 掲載画像では、携帯オーディオプレーヤーらしきものに布が被せられているが、見たところ非常に薄型ボディに仕上がっている様子。「GS20SS」というのが型番だとすれば、同社薄型ノートPCにも冠されている“SS”の称号が示すように、超薄型タイプなのかもしれない。同社の1.8型HDDの最大容量が20Gバイトなので、“20”の数字はそれを表しているのだろうか。

 同社は、2001年4月にダイナブック専用サイト「dynabook.com」で新ノートPCのティザー広告を掲載したことがある(別記事を参照)。この商品は翌月の2001年5月、久々にリニューアルしたミニノートPC「Libretto L1/060TNMM」として正式発表された。それだけに今回のティザー広告商品にも期待が高まる。

iPodの独走に“待った”をかけたい?

 昨年6月に発表したGIGABEATは、同社独自のPCカード型HDD「モバイルディスク」を採用し、容量拡張性とPC連携のしやすさなどを追求。HDD搭載型の携帯オーディオプレーヤーとして人気を博していたMacintosh対応のiPodを、指をくわえて横目で見ていたWindowsユーザーに福音を与えた。


PCカード型HDD「モバイルディスク」を採用したGIGABEAT

 だが、GIGABEAT発表のわずか1カ月後にiPodもWindowsへの正式対応を発表し、今年5月には158グラムの軽量タイプをリリース。3万6800円(10Gバイトタイプ)からという値ごろ感も手伝って、早くも人気商品となっている。

 ユーザーに断片的な情報を与えて“じらす(teaser)”広告手法は、自動車のCMなどでよく使われる。魅力的な機能の一部分を垣間見ることで、これから登場する新製品にユーザーはさまざまな思いをめぐらすのだ。今回のティザー広告ももちろんそれを狙ったものと考えるのが筋だろうが、一方で「いくら世界最小サイズだからとはいえ、たかが携帯オーディオプレーヤーにそこまでする?」という思いが頭をよぎる。

 うがった見方をすれば、今回のティザー広告展開は、ライバル「iPod」が積極的なTVCM展開や一般紙の4色カラー全面広告などで販売攻勢をかけている状況に“じれったく”思う同社が「iPodの独走に“待った”をかけたかった」というのが真相なのかもしれない。

 広告の下部には、7月31日/8月6日/8月12日と今回を含めて計4回のティザー広告が“予告”されている。そして日付の横にはキーワードとして「13?」「500?」「10?」という3つの謎の数字が記載されている。たぶん、スペックに関するものだろうが、気になるユーザーは今後のティザー広告をチェックしてみるといいだろう。

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[西坂真人, ITmedia ]

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