> ニュース 2003年8月22日 11:50 PM 更新

久々に晴れる週末のアキバは異色Xeonマザーに注目だ


 お盆休み中は卸も代理店も休暇に入っていたため、新規入荷もお休み。おかげで品ぞろえ的には停滞気味だったが、こちらも休み明けということで、週末を前にした金曜日夕方のアキバショップは品ぞろえが充実している。

 そこで、ZDNet久々のアキバ週末買い物ガイドは、この週末に注目したい新規入荷製品と、この夏の売れ筋傾向を紹介してみよう。

 マザーボードの新規入荷は、9月に予定されているAthlon 64の登場を前に、「嵐の前の静けさ」という状況が今週も続きそうだ。先週製品が登場したVIA PT800搭載マザーについては、新たなベンダーからの登場は今のところ確認されていない。

 そんななか、今週の新顔として注目できそうなのが、ASUSTeKから登場する「PC-DL Deluxe」だ。Intel 875Pを搭載した製品だが、なんとデュアルXeonに対応しているのだ。


PC-DL Deluxe。このマザーでXeonマシンを組むと「リアジェットに戦闘機のエンジンを搭載」した感じになるだろうか。この週末はアキバの多くのショップに入荷する予定になっている


ハイエンドマザーながら、意外にもファンレス設計。ASUSTekのIntel 875PマザーであるP4C800シリーズもファンレスとなっているが、PC-DLでは電源系チップにもごついヒートシンクが実装されている。これは、PC-DLがXeon用電源ユニットにのみ対応しているためだ

 チップセット的にはFSB 800MHzに対応しているが、もちろんCPUのFSBは533/400MHzになる。そんなPC-DLのメリットとして考えられるのは、「XeonのデュアルでPCを組みたいけど、CPUにお金使ってしまって、SUPERMICROのマザーはちょっと手が出せないんだよなー」という予算が厳しいユーザーにも購入できる価格。Intel E7505搭載デュアルXeon対応マザーが6〜8万円であるが、PC-DLなら4万円以下で入手できる。

 ただし、その分オンボードで用意されている機能の方向性が違うのも注意しておかなければならないところ。例えば、Intel E7505マザーでは依然として需要が高いUltra320 SCSIのコントローラをPC-DLは載せていない代わりに、サーバ系システムでは珍しいIEEE 1394をサポートしていたりと、Xeon対応マザーとしてはかなり異色のスペックとなっている。

 サポートするインタフェースがコンシューマー向けとして充実しているおかげで、最強のホビーユースクライアントマシンを作りたいユーザーにとっては、価格もスペックもちょうど使いやすい。ヘビーヘビーゲーマーや、大容量データのエンコードを頻繁に処理している「エンコードフリーク」は、注目しておきたいところだ。


こちらはAMD陣営のハイエンドマザーとなるnForce3 Pro150搭載マザー。シングルOpteron対応製品やOpriton100シリーズが登場して、動きも活発になるかと思ったが今のところ模様眺めのユーザーが多いようだ。Athlon XP対応マザーとして、Apollo KT800/600も登場しているが、パフォーマンス重視のゲームユーザーはnForce2、コスト重視のユーザーはApollo KT600と棲み分けがはっきりとしているおかげで、どちらも順調に売れているらしい

[長浜和也, ITmedia ]

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