Power Mac G5は、64ビットプロセッサPowerPC G5(PowerPC 970)を搭載した、アップルの最新フラグシップマシンだ。プロセッサの速度で、1.6GHz、1.8GHz、2GHzデュアルの3機種がある。アップルから1.8GHzモデルを借りることができたので、自宅で1週間使ってみた。
届いた化粧箱は59×60×40センチ。けっこう大きい。最近のアップルお得意の黒い箱だ。この箱を開けたら、とにかく電源をつなぎ、ディスプレイ(*1)とキーボードをつないで起動させてみた。確かめてみたいことがあったのだ。 この記事を読むのは(MacWIRE時代と違って)Macユーザーだけじゃないと思うので、こっそり白状するんだけど、アップルは過去にPower Mac G4(Mirror Door Drive)って、とても速くてとてもうるさいマシンを出したことがあるのだ(*2)。その後、改良が加わってそれほどうるさくはなくなったのだけれど、でもあのときの衝撃はMacユーザーたちの記憶に深く刻まれている。しかも今度は全く新しいプロセッサだ。放熱器はとてもでかいし、ファンもいっぱいある。うるささについては心配になってしまうってのが人情である。 驚いた。静かだ。 わたしは普段、Power Mac G4(Gigabit Ether)450MHzデュアルを使っている(*3)。これは、特にうるさくも静かでもないマシン(っていうか、これに慣れちゃっている)なんだけど、それより確実に静かだ。 測定してみた。編集部からデジタル騒音計「FUSO SD-2200」を借りてくる。
Power Macは床(カーペット)に直置き。そこから手前に20センチ、左に40センチ、高さ100センチのところに騒音計を設置。つまり、普段マシンに向かっている自分の耳があるあたりだ。 外部からの音ができるだけ入らないように部屋を閉め切って、クーラーも止めて(暑い!)、定常状態を測定。だいたい30デシベル(*4)。 次にマシンを動かして測定。起動後、デスクトップが表示されたタイミングで測定することにした。まだハードディスクは回っている。
しかも、ファンの回転音がずいぶん(周波数の)低い音だから、気になりにくい。これは参りました。あやまっちゃうくらいに静かです。 また、CPUをフルに使ってみようというので、SETI@homeの解析を1時間ほどやらせて(CPUメータは振り切れっぱなし)から、同様に測定すると、39デシベル。少し大きくなっているようだけど、それでもいつものマシンよりも静か。 ただ、ハードディスクの音はそれなりに聞える。このマシンに内蔵されていたのはSeagateの「ST3160023AS」。流体軸受けで回転音は抑えられているけれど、アクセス時のカリカリ音はかなりはっきり聞える。このあたりはチューンナップしたくなる人もいるだろう。
*1 ビデオカードには、ADCポートとDVIポートが付いている。また、DVI-VGAアダプタも付属するので、VGAディスプレイもつなげられる。わたしはまだCRTを使っているのでこれなのだ *2 当時購入した荻窪圭氏のコラム参照 *3 2000年9月購入。そろそろ辛くなってきたかな *4 測定器は小数点以下1桁まで表示するけど、そのあたりの数字は安定しないので、ここでは意味がない [こばやしゆたか, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 1/6 | 次のページ モバイルショップ
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