1980円ソフト充実で年間100万本目指す ソースネクストの新戦略ソースネクストは9月29日、ソフトウェア販売数アップに向けて6月から展開している「コモディティ(日用品)化戦略」を拡大すると発表した。PC量販店以外に販売ルートを広げるほか、1980円の低価格ソフトを増やす。また新戦略として、ソフトウェアを自動的にインストールする機能を初心者用ソフトに導入する。
1980円の「ロータス 1-2-3」。「3万円ほどもする代表的な表計算ソフトの15分の1の価格だ」(松田憲幸社長) 同社は6月に、主力ソフトを1980円と低価格で販売することで普及を進めるコモディティ化戦略を発表、9月19日までに112タイトルを販売している。今後もラインアップを拡大し、10月以降「ロータス 1-2-3」や「WinDVD」など有名ソフトを含む8製品を1980円で販売する。
同社オリジナルのセキュリティソフト「ウイルスセキュリティ2004」を11月14日に1980円で発売する。同社はこれまで、日本ネットワークアソシエイツのセキュリティソフト「McAfee」シリーズを販売してきたが、販売代理店契約が終了したため、独自のセキュリティソフト販売に乗り出した。
同ソフトはアンチウイルス、ファイアーウォール、個人情報保護機能を備えた統合型。受信メールなどからウイルスを発見すると自動的に駆除する。初心者を想定しているため、ウイルス発見時にユーザーに対処法を選択させるダイアログなどは表示されない。 ウイルスの説明画面では、感染しやすさや感染元などを分かりやすく表示する。インストールも自動で行われるため、初心者でも簡単に使えるという。開発元はインドのソフト開発会社K7 Computing。 対応OSはWindows 98/Me/2000/XP。
ウイルス概要の表示も簡潔にした 発売に合わせて「ウイルス対策室」を都内に設置、ウイルス情報の広報活動やソフト開発などに当たり、「定義ファイルもすぐに供給できる体制を構築する」という。また、McAfee製品のユーザーサポートは、10月末の販売契約終了後も継続して行う。
また同社は、新たなコモディティ化戦略として「自動インストール」を発表した。ソフトウェアのCD-ROMをドライブに挿入すると自動的にインストールを完了する機能で、使用許諾書への同意やシリアルナンバーの入力、インストール先の指定などが不要だ。 使用許諾書はソフトウェアのパッケージに同梱し、シリアルナンバーはユーザー登録時に要求することで、全自動インストールを可能にした。唯一クリックが必要なのはインストール先の設定だが、基本的には自動設定され、クリックしなければインストールがスタートするようになっている。 ウイルスセキュリティ2004をはじめ、年賀状ソフトやデジカメソフト、教育系ソフトなど初心者向けソフトに導入する。
「エクセルシオールカフェ 渋谷店」での展開 販売チャネルの拡大にもさらに力を入れる。これまで家電量販店2000店舗に加え、コンビニ6500店舗、書店1300店舗など合計1万店舗以上に広げてきた。さらにエクセルシオールカフェなどの飲食店チェーンや東急ハンズなど生活雑貨店での取り扱い店舗も増やしていく。
「コモディティ化でソフトは1兆円規模に」と自信を見せる松田社長 PCの普及が進むのと対照的に、パッケージソフトの販売は伸び悩んでいるのが現状。この点について同社の松田憲幸社長は(1)高価格、(2)買える場所が少ない、(3)存在を知らない、(4)インストールが難解で面倒──と分析。コモディティ化戦略はこの障壁を取り除くのが狙いで、「2008年にソフトウェア市場は1兆円規模に成長する」と気勢を上げた。これは2002年の8倍弱となる規模だ。 これまで低価格ソフトの拡充やチャネルの拡大、ボブ・サップを起用した大々的なプロモーションといった手を打ってきた。さらに自動インストール機能を導入することで初心者層にもより使いやすく購入しやすい点をアピール、年間100万本の売上を目指す。 関連記事主力ソフトを1980円に ソースネクストが新戦略 関連リンク ニュースリリース ソースネクスト K7 Computing(英文) [岡田有花, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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