> ニュース 2003年10月3日 01:08 PM 更新

第3世代に入った東芝「RD-Style」――開発者が語るそのポイント(1/3)


 東芝のRD-Styleシリーズは、最近では“新三種の神器”の一つと呼ばれている「HDD&DVDレコーダー」の“元祖”ともいえる存在。初代のRD-2000以降、X1、X2、XS30/40、X3、XS31と、徐々に進化を遂げてきた。

 その同社からこのほど、「RD-XS41」が発売された。この「RD-XS41」は新アーキテクチャー「RDエンジン」を搭載。同社では“第3世代”と位置付ける製品だ(製品発表記事)。

 この製品の特徴について、RD-Styleシリーズの生みの親としても知られる東芝 デジタルメディアネットワーク社の片岡秀夫氏(デジタルAV事業部 DAV商品企画部 参事)に話を伺った。

RDエンジンを採用でマルチ操作を実現

 RD-XS41は、「RDエンジン」と呼ばれる新アーキテクチャーを採用。ハードウェアだけでなく、ソフトウェアが大幅にリニューアルされている。アーキテクチャーというとなにやら難しく聞こえるが、RDエンジンとは、要するに製品を構成する部品(ハードウェア)やソフトウェアなどの総称である。

 「特にハードウェアに依存するようなドライバ類やその上のアプリケーションソフトを含めた、ハードとソフトの全体像を指しています」(片岡氏)。

 また、片岡氏は、「部品レベルでの変更があるので、世代の切り方で“これが正しい”とは必ずしも言えない」としながらも、「大きく分類すると、RD-2000/X1が第1世代。RD-X2〜RD-XS31までが第2世代。RD-XS41からは第3世代になる」。つまりRDエンジンを採用した製品は、前作のRD-XS31とは異なる世代の製品と位置付けていると説明する。

 その新アーキテクチャー「RDエンジン」搭載の最大のメリットは、「マルチ操作」の実現だ。RD-Styleシリーズは従来から“かゆいところに手が届く”機能のサポートと使い勝手の良さが魅力だった。今回の「RDエンジン」搭載によって、それがさらに大幅に強化されたという。

 「これまでも再生中に録画ができたわけですから、“マルチ操作”はある意味ではできていました。しかし、分かりやすい例で説明すると、今回は“HDDからDVDへの高速ダビング中”でも録画や再生ができるようになりました」(片岡氏)

 RD-XS41に搭載された“マルチ操作”には、(1)(大きなレート変換を行わない場合の)高速ダビング中の操作、(2)録画中/予約録画中の動作、(3)DVD-Video作成中の動作、の3種類がある。

 このうち最も分かりやすいのは、片岡氏の言った高速ダビング中の操作だ。RD-XS41では、HDDからDVD、またはDVDからDVDに高速ダビングしているときは、HDDへの録画または再生が行える。また、HDDからHDDへ高速ダビングを行っているときは、DVDへの録画または再生が行える。DVDからHDDへの高速ダビング中は、さすがに録画/再生できないが、多くのユーザーが必要とするニーズには十分に応えているといえるだろう。

ユーザーの使い方に沿った実用的なマルチ操作が“売り”

 しかし、片岡氏が高速ダビング中の操作以上にクローズアップしたいと言うのは、「ユーザーの使い方の流れに沿ったより実用的な“マルチ操作”」、つまり録画中/予約録画中の動作やDVD-Video作成時の動作だ。「これらの機能を搭載することによって、録画中や予約録画中に一連の“録っておく”という行為を一通りこなし、ダビングまで持っていくことができるようになりました」。

 「RD-XS41では、(録画中や)予約録画中にいろいろな操作ができます。例えば、これまでは、録画予約中にライブラリとして残したい映像を指定したり、ダビングしたりする作業ができませんでした。しかし、RD-XS41では、これまででもできた、録画中のチャプター分割に加え、不要部分を除いたプレイリストを作成し、タイトル名をつけ、サムネイルを好みのものに変更した上で、高速ダビングまでして“お気に入り”だけをDVDに残すという一連の作業ができます」

 それ以外にも新たにいくつかの機能が搭載されている。

[北川達也, ITmedia ]

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