> レビュー 2003年10月10日 08:38 PM 更新

先進機能が満載の10倍ズーム機――「DiMAGE Z1」(1/3)

激戦の“コンパクト10倍ズーム機”市場に、満を持して登場したコニカミノルタカメラの「DiMAGE Z1」。注目の1台の実力を探ってみた。

 新生「コニカミノルタカメラ」としての第一弾デジタルカメラ「DiMAGE Z1」が、10月10日に発売された。今年に入ってデジカメメーカー各社が新製品を次々と発売している激戦の“コンパクト10倍ズーム機”市場に、同社が満を持して投入する注目の1台の実力を探ってみた。


光学10倍ズームを搭載した有効約320万画素のデジタルカメラ「DiMAGE Z1」

 実売5万円前後の普及価格帯で10倍以上の光学ズームを備えたコンパクトデジカメは、松下電器産業の「LUMIX DMC-FZ2」、オリンパス光学工業の「CAMEDIA C-750 Ultra Zoom/C-740 Ultra Zoom」、富士写真フイルムの「FinePix S5000」、東芝の「Allegretto M700」などライバルが多い。

 Z1に搭載された光学10倍レンズ「メガズーム」は、7群10枚のレンズ構成で焦点距離は5.8‐58ミリ。35ミリ判換算では38‐380ミリ相当となる。同社のハイエンド向け「DiMAGE A1」や、松下の「LUMIX FZシリーズ」に搭載されているような光学式手ブレ補正機構は搭載していないものの、大口径レンズ採用でF2.8〜F3.5と明るめの絞り開放値になっているため、高速なシャッタースピードを選択することで望遠時の手ブレを軽減できる。


 レンズは、撮影モードの起動時にズーム使用時の最長位置までせり出してきて固定され、鏡筒内でレンズ群が倍率にあわせて前後に移動する。最初に鏡筒がかなり前に飛び出すカタチとなるが、その後の撮影時はズーミングで鏡筒が前後に動くことはないため、Z1の“売り”である望遠撮影時に、手ブレを防ぐために鏡筒部を持ってカメラをしっかりとホールディングすることもできる。


最初に鏡筒がかなり前に飛び出すが、そこで固定されるので手ぶれ対策に鏡筒部を持つことも可能

 日中の屋外での撮影では、明るいレンズのおかげで最大ズーム時でもシャッタースピードは1/400秒前後と高速で切られ(プログラムAE)、手ブレの心配はほとんどなかった。


左から、38ミリ相当、100ミリ相当、380ミリ相当、デジタルズーム併用(1520ミリ相当)

高倍率ズーム機に欠かせない高速AF

 光学10倍ズーム搭載機にとって、レンズの明るさとともに重要になるのが「オートフォーカス(AF)の合焦スピード」だ。画角が狭くなる望遠時は、被写体のちょっとした動きでもフレームから外れたり、ピントがずれてしまったりする。高速にAFを合わせられなければ、シャッターチャンスを逃してしまったり、ピント外れの失敗作になってしまうのだ。

 今回のZ1には、シャッターチャンスに強い独自の高速AF機構「ジェットAF」を装備した。レンズ鏡筒と内蔵ストロボとの間に外光パッシブAFセンサーを装備。最初にこのセンサーでだいたいの測距を行い、その後CCDの映像を使ったAFで微調整を行うというハイブリッドAFで、AF時間が広角側で約0.3秒、望遠側でも約0.4秒という高速合焦を可能にした。


レンズ鏡筒と内蔵ストロボとの間に装備された外光パッシブAFセンサー

[西坂真人, ITmedia ]

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