伝統の“明るくて守備範囲が広い”光学系に、新開発の手ブレ補正機構が加わったコニカミノルタカメラのフラッグシップ機「DiMAGE A1」。低価格なレンズ交換式一眼レフデジカメが登場する中、少数派になりつつある“実売10万円超のレンズ一体型一眼レフタイプ”最新機の実力を探ってみた。
コニカミノルタカメラのフラッグシップ機「DiMAGE A1」は、光学7倍ズーム・有効約500万画素CCDを搭載したハイエンドモデルだ。近年、少数派になりつつある“実売10万円超のレンズ一体型一眼レフタイプ”最新機の実力を探ってみた。(A1のスペック詳細は別記事を参照)
光学7倍ズーム・5Mピクセルのハイエンド向けデジカメ「DiMAGE A1」 A1で注目したいのは、カメラの命ともいえる“レンズ性能”だ。搭載された光学7倍ズームのGTレンズは、レンズ開放絞り値がF2.8-F3.5と明るく、焦点距離は35ミリ判換算で28-200mmと広角から望遠まで幅広くサポートする。
明るい光学7倍ズームレンズは幅広い焦点距離をサポートする
28mm相当の広角サポートは構図の幅を広げてくれる(プログラムAE、1/250秒、F8、ISO100) この明るい光学系はDiMAGE 7シリーズからの伝統だが、A1ではこれに「新開発の手ブレ補正機構」という強力な武器が加わった。 「Anti-Shake」(AS)と名付けられた独自の手ブレ補正機構は、角速度センサーによって手ブレを検出し、ブレに合わせてCCDを上下左右方向に動かすことで補正する「CCDシフト方式」を採用。同社独自開発の補正駆動アクチュエーターで、スムーズで静かな制御を可能にしている。このASによって、シャッタースピードで約3段分の補正効果が得られるという。
1/25秒、F2.8、ISO100 上の屋内写真は、シャッタースピードを1/25秒に固定して撮影したもの。AS機能はオフにしてある。低速シャッターだが、焦点距離が最も広角側(28mm相当)なので、手持ち撮影でもなんとか手ブレせずにシャッターを切ることができた。 だが、望遠になるほど手ブレの危険性は増し、シャッタースピードはシビアになる。一般的に、「1/焦点距離」が手ブレしないシャッタースピードの限界といわれている。次の2枚の写真は、最も望遠側(200mm相当)でシャッタースピードを同じく1/25秒に固定して、AS機能をオフとオンにして撮影してみたものだ。
AS機能なし。1/25秒、F3.5、ISO100
AS機能あり。1/25秒、F3.5、ISO100 1枚目の写真では見事に手ブレしているが、2枚目の「AS機能あり」では、手持ちで200mm相当という望遠ながら、1/25秒という低速シャッターで手ブレせずに撮影できた。「1/焦点距離の法則」を当てはめると、1/200秒以上でないと手ブレを起こす計算になる。A1搭載の手ブレ補正機構は、見事に3段分のシャッタースピードを稼げたというわけだ。
このAS機能は、あらゆる焦点距離で活躍する。もちろん、マクロ撮影時にもだ。
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