> ニュース 2003年10月24日 08:45 PM 更新

新型iBook G4は熱くないか?――プレス向け説明会レポート

アップルコンピュータは10月24日、プレス向け発表会で新型「iBook G4」と「eMac」のお披露目を行った。気になるところとして、まずはiBook G4がどの程度の発熱量なのか、色合いはどんな感じかをチェックしてみた。

 アップルコンピュータは10月24日、「iBook G4」と「eMac」のプレス向け発表会を開催した。22日に発表された新マシンの初お目見えである。


 iBook G4は、12インチモデル1機種と、14インチモデル2機種からなる。12インチモデルはCPUがPowerPC G4/800MHz、HDD 30Gバイトで12万4800円。14インチモデルは、G4/933MHz、HDD 40Gバイトで14万9800円と、G4/1GHz、HDD 60Gバイトで16万9800円の2つだ(すべてAppleStore価格)。


 これら以外のスペックは各機種共通で以下の通り。CPUの2次キャッシュは256Kバイト、システムバスは133MHz、メモリ(PC2100)は256Mバイト(最大640Mバイトまで拡張可能)。グラフィックスチップはATI Mobility Redeon 9200。また、12インチも14インチもディスプレイ解像度は1024×768ピクセル(つまり、14インチは広いわけではなくでかい)。

 ドライブはスロットローディングのコンボドライブ(BTOオプションはない)。USB 2.0×2ポート、FireWire 400(IEEE 1394)ポートを搭載。外部ディスプレイは付属のアダプタで経由でアナログVGA、別売りのアダプタでコンポジット、S-Videoに出力可能。DVIへの出力はできない(これはPowerBook G4と違うところ)。

 AirMac Extream(IEEE 802.11g)はオプションだけど、あとから増設も可能。一方、Bluetoothもオプションなのだけど、こっちはiBook G4をAppleStoreからBTOでオーダーした場合のみ内蔵できる。ショップで買ったモデルにあとから内蔵ということはできない。この場合は、D-linkのようなUSB接続のアダプタを使うことになる。

 OSはMac OS X v10.3(Panther)がプリインストールされる。Mac OS 9からの起動はできない。

 発表によれば、内部アーキテクチャは従来のiBookからは一新され、むしろPowerBook G4に近いものになっているのだそうだ。Pantherのきめ細かいCPUコントロール機能と相まって、発熱は低く抑えられるとのこと。デモ終了後に、そのデモをしていたマシンを触ってみたけど、左パームレストは「あたたかい」レベルだった(温度計を持参しなかった)。でも、右パームレストは「つめたい」なので、左右の温度差はある。

 外装はポリカーボネート。樹脂そのものが白い、アップルが「Opaque」と呼ぶタイプ。これは最後のG3のiBookと同じ。変わったのはキーボードだ。従来は少し透明がかった白だったものが、パームレスト部分と同じようなネズミ色に変わった。また、AirMac Extreamやメモリの増設はキーボードをはずしてその下にアクセスするということは変わらないのだけど、そのキーボード下部分の精度が上がったために、キータッチがかなりしっかりした(従来モデルは中央部分が少しへこむ感じがあったのだ)。


キーボードをひっくり返したところ。構造がしっかりしている。中央やや左になんとなく空いている空間は、AirMac Extreamを差すところ。メモリはさらにこの下だ

 気になる速度だが、これは短い時間ではよくわからない。Panther環境下で、DVDを再生させながらExposeをしたとき、ウィンドウが小さくなっている途中であっても、DVDの再生はとぎれないというデモンストレーションは行われていた(*1)。

 なお、底面のゴム脚の取れやすさが改良されたかどうかは不明。素材は少しずつ良くなっているのだそうだが。


新旧iBookの比較。手前が新しいiBook G4。キーボードの質感の違いがうまく写せなかった。すみません

eMac

 eMacについては、基本的には「値下げ」のお知らせだ。従来3つあったモデルを2つに整理した。


 上位機種は PowerPC G4/1GHz、メモリ256Mバイト(最大1Gバイト)、HDD 80Gバイト、スーパードライブ(DVD-R/CD-RW)で、12万4800円。これは従来の最上位モデルと同じ構成で、2万5000円の値下げになる。

 下位機種は、CPUは同じくPowerPC G4/1GHzだけど、メモリは128Mバイト、HDD 40Gバイト、コンボドライブ(DVD-ROM/CD-RW)で9万4800円。従来の中位機種のハードディスクを60Gバイトからちょっと落として、その代わり3万円の値下げ、という感じだ。

 どちらもOSはMac OS 10.3(Panther)。Mac OS 9では起動しない。また、従来はFAXソフトのFAX stfがプリインストールされていたが、PantherがFAX機能を持ったためにこれはなくなった。


*1 従来のG3のiBookで同じようにやったときにどうなるかは、Pantherが発売(10月25日)されるまでわからない。

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関連リンク
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[こばやしゆたか, ITmedia ]

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