> レビュー 2003年10月27日 04:47 PM 更新

自動スパム排除がなかなかの認識率――優位性を見いだした「Eudora 6J for Windows」(1/3)

「Eudora」の名に敏感なMacintoshユーザーは、その機能性に魅了され、いまでも手放せないという人が多い。Windows XP環境でも同等の機能が提供され、最新バージョン6Jではスパムの自動排除機能が搭載された。

 エッジから販売された「Eudora」シリーズは定番のメールソフトなので、ご存じの読者も多いことだろう。新バージョンの「Eudora 6J」から自動スパム排除機能が新たに搭載され、さらに機能がパワーアップした。携帯電話のCDMA方式で名を馳せたQualcommが開発を行っている。

 Eudoraは、前バージョンの「5.1-J」でWindows XPの安定動作や処理速度の向上、そしてMacOS Xへのネイティブ対応が行われた。このバージョンまでに機能性、動作面でブラッシュアップされた感があり、両OS環境での安定期を迎えている。

 その次期バージョンとなれば単なる定期リリースだと思われがちだ。しかし、いまや社会問題とまでなっているスパム問題に対抗する自動排除機能こそが、今日のメールソフトに求められるものとなり、優位性の基準と言えるだろう。「Sobig」などのウイルスから来る影響か、それほどメールのやり取りをしていない人にも、異常なほどのスパムが届くことも珍しくない。


画像1■Eudora 6Jではアイコン類を含め青色が基調になった。「マイクロソフト ビューワ」利用オプションをオンにすれば、HTMLメールも問題なく表示できる

 Eudora 6Jでは、ほかでもなくこの自動スパム排除機能が採用され、従来までのメール受信時のJavaスクリプトやVBスクリプトなどの実行制御、さらに送信メールにも適用可能なフィルタ機能などによって、希望するメッセージ以外をマスクする機能が多重化されている。

かなり良好な自動スパム排除の認識率

 スパム判定の基となるエンジン部の挙動は、基本的に「しきい値」でのみのカスタマイズだ(画像2)。これは、競合するソフトである「Outlook 2003」、「Mozilla Mail」などと同じだ。詳細なカスタマイズも可能とすれば、根底となる判定ルールエンジンに揺らぎが生じ、制御が難しくなるためだろう。そして、根底となるスパム判定精度こそが初期の使い勝手を大きく左右するのも事実だ。


画像2■スパム判定のしきい値設定。標準では50に設定されている。ほかにもアドレス帳登録アドレスを除外するなどの設定がある


画像3■スパム判定されたメッセージの挙動を設定することができる。精度が確立されてくれば、期限後に自動削除するよう設定してもよいだろう

[木田佳克, ITmedia ]

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