iTunes for Windows日本語版、ファーストインプレッション(1/3)iTunes for Windows日本語版がようやく公開された。その出来栄えや日本語表示の仕組みを早速チェックしてみた。
10月31日、iTunes for Windows日本語版が、やっとアップルのサイトでダウンロードできるようになった。 いちど、「21日に公開」という発表がなされていたのに、その日になって無期延長されてしまって、ユーザーをがっかりさせていたのだ。31日は31日で、当日になっての公開の発表である。 つきあいの長いMacintoshユーザーなら、「いかにもだなぁ」って笑ってみていられるのだけど、今回はWindowsユーザー相手である。初めてのデートに遅刻したみたいなもので、いきなり第一印象を悪くしちゃったんじゃないかな(関連記事)。 とはいっても、出てきてくれたことはめでたい。今日一日いじってみた。 機能そのものについては、既に公開されていた英語版と同じだ。これについては小寺さんが、Windowsユーザの立場からコラムで紹介しているので、そちらを参照してほしい。こっちは、Macintosh版をずっと使っていた人が、iTunes for Windowsの日本語版を使ったという視点に立つことになる。
意外に、これが知られていないような気がするので、最初に簡単に紹介しておく。 iTuneというのは、音楽を気軽に聞くためのソフトウェアだ。「気軽に」っていうのが大事。スピーカーに向かって真面目な顔して一音も聞き逃してなるものか、なんてスタイルはiTunesには似合わない。もっと気軽に音楽を楽しむのがiTunes的なスタイルだ。 iTunesは、2001年の1月に最初のバージョンが発表された。アプリケーションの基本的な設計はこの時に既に完成されており、大きな変化はない。その後、iTunes2であのiPodに対応、iTune3でAACに対応(もう一つMac OS Xに対応という大きなこともあったのだけど)、そしてiTunes4で、ローカルネットワーク上の他のマシンのライブラリの再生、iTunes Music Storeの導入などの機能を付け加えてきた。 今回Windows版が出たのは、このiTunes4だ(*1)。 念のために付け加える。WindowsではiPodを使うためにiTunesに触れたという人も多いだろうけど、決して「iTunesはiPodのためのソフト」ではない(むしろ、iPodがiTunesを持ちだすためのハードウェアだ)。ましてや、iTunes Music Storeで音楽を買うためのソフトでもない。
ダウンロードはこちらから。無料だけど名前とメールアドレスの入力が必須。システム条件はそこにも書いてあるけど、Pentium 500MHz以上のCPUにWindows XPまたはWindows 2000。Meは対象外。 ダウンロードされた「iTunesSetup.exe」をクリックすればインストール開始。同時にQuickTime 6.4もインストールされる。途中で、iTunesとQuickTimeを規定のプレイヤーにするか(拡張子とアプリケーション対応を書き替える)聞いてくるので、嫌だったらチェックを外そう。また、途中でiPodの写真が出てくるけど、これはCMだから気にしなくていい。 最初に起動させるとき、既にハードディスクに入っている音楽データを読み込むかどうかを聞かれる。「はい」なら、ハードディスクの中を捜してライブラリを作る。「いいえ」ならライブラリは空っぽの状態からはじまる。 扱えるデータは、MP3、WAV、AAC。WMAには対応していない。Windowsユーザーには既にWMAで膨大なライブラリを持っちゃっている人もいると思うので、これはなんとかしてほしいところだ(*2)。 左側に「入力源」、上に液晶色の「表示パネル」、その下に曲が並んだ「リスト」という構造のウインドウが開く。「表示パネル」の右の「ブラウズ」ボタンを押すと、「リスト」の部分が上下に区切られて「アーティスト」「アルバム」が見られるようになる(設定によって「ジャンル」も)。普段はこのスタイルにしておくのが分かりやすいだろう。
*1 正確には バージョン4.1.1.54。元になったMacintosh版は4.1。Windows版は同じ4.1から始めたのだけど、一度バグ修正が行われたため、Macintosh版のバージョンを追い越してしまった。 *2 Windows版をWMA対応させると、Macintoshもさせないわけにはいかないだろう。それはちょっとやりたがらないかもしれない。
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