> 特集 2003年11月6日 10:00 PM 更新
ビジネスモバイル最前線:東芝ノートPCのアドバンテージを探る

モビリティで企業は変革する〜モバイルワーク&セキュリティフォーラム2003(1/2)

企業経営のグローバル化とスピード化が進みつつある昨今の企業システムはどうあるべきか。モバイルとセキュリティに焦点を当てた、東芝とインテルとの共同セミナーのレポートをお届けしよう。

モバイルに耐えうるクライアントPCこそが鍵

 2003年10月23日に東京・恵比寿にて開催された「モバイルワーク&セキュリティフォーラム2003」は、東芝がビジネスシーンにおいて提案している、モビリティあるビジネスネットワークの提案をまとめた内容だった。

 核となるのはもちろん東芝のdynabook。現実にビジネスモバイルに耐えうるクライアントPCなくして、ビジネスネットワークの世界にモビリティはあり得ない。東芝がいかにノートPCに力を入れてきたか、そしてdynabookのために開発されたモバイルネットワークソリューションが紹介された。

 また、dynabookの内部を支えるインテルのテクノロジー、クライアントのセキュリティを守るシマンテック、モバイルビジネスワーカーの生産性を向上させるマイクロソフトの新製品、そしてネットワークを支えるシスコシステムズのソリューションが紹介された。


ROIの向上とTCOの削限というテーマは注目を集めているようで、盛況となった

 セミナーの冒頭、東芝の執行役上席常務でデジタルメディアネットワーク社社長の新田義廣氏が挨拶し、企業向けdynabookの営業を担当してきたデジタルメディアネットワーク社の営業部隊が、10月1日をもって東芝情報機器へ統合したことを報告。東芝が持っていた営業力と東芝情報機器が持っていたソリューション力を統合し、さらにビジネス市場での展開を推進していくと語った。


東芝・執行役上席常務・デジタルメディアネットワーク社社長の新田義廣氏


会場外の展示コーナーでは、dynabook SS 2110やSeamlessOfficeに関心が集まっていた

TCO削減とROI効率向上の決め手は、モバイルビジネススタイル

 最初のセッションでは、東芝・デジタルメディアネットワーク社の統括技師長である吉田信博氏が、東芝のモバイルPC戦略と題した講演を行った。

 吉田氏は、最初にノートPCを世に送り出してビジネスのパラダイムシフトを起こしたのは東芝であることを強調。今日求められている第2のパラダイムシフトとして、スピード経営とネットワークに接続した上での理論武装が必要だと語った。


東芝・執行役常務・デジタルメディアネットワーク社・副社長兼統括技師長の吉田信博氏

 そのために東芝としては、モバイルしながら確実にワイヤレスネットワークにつながり、なおかつ確実なセキュリティを確保するソリューションを展開している。例えば「Config Free」は、ネットワークの切り替えをビジュアライズして簡易化するユーティリティだ。

 また「Seamless Office」も、モバイルワイヤレスネットワークのためのソリューションだ。セッションを保存できるMobile IP機能を搭載しているので、ネットワークセグメントを越えても同じIPアドレスで接続し続けることができ、ユーザーに応じたレベルの異なる設定も可能となっている。もちろんセキュリティもソフトレイヤー3を実装している。


PCとは別売りされるSeamless Officeは、モバイルネットワーク環境を大きく進化させるだろう

 さらに吉田氏は、東芝製ノートPCの障害発生率がどこよりも小さいことを強調。HDD、液晶ディスプレイ、光学系、BIOSと、キーコンポーネントを自社開発しているからこその結果であると語った。マグネシウム合金を世界で最初に使用したのは東芝だし、BIOSを自前で作れるPCベンダーは東芝だけである、との頼もしいコメントも飛び出した。

[大出裕之, ITmedia ]

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