> ニュース		2003年12月3日　04:22 PM 更新

「考えるための道具」へ――ジャストシステムが「一太郎2004」を発表

12月3日、ジャストシステムは「考えるための道具」をコンセプトに、「一太郎2004」を発表した。これまでの赤を基調としたパッケージも、黒をバックに光をイメージしたものに変更された。2004年2月6日発売で、価格は2万円。

「考えるための道具」を目指す一太郎

　12月3日、ジャストシステムは都内の会場で発表会を開催し、「一太郎2004 for Windows」を発表した。今回からこれまでのような「12」から「13」といった表記ではなく、年数でバージョンが表記されることになる。

新しく発表された「一太郎2004 for Windows」。ほかのパッケージは同時発表された「花子2004 for Windows」および「ATOK17 for Windows」

　一太郎2004の開発テーマは「考えるための道具」だ。一太郎の特長である、画面の中のどの位置でも記述できる「フリーカーソルでの入力」を利用して、文書を思いつくままに入力し、あとで整形することができるようになっている。「アウトラインスタイル」モードでとりあえず文書を作成し、そのあと一太郎2004に用意されているスタイルを適用すれば、きれいな文書ができあがる、というわけだ。

とりあえず入力した文書も……

スタイルを適用するだけで文書が整形できる

Wordとの連携を全面に

　なお、一太郎2004での最大の強化ポイントは「Word形式での文書保存」だ。一太郎2004で作成した文書を、Wordの保存形式である「＊.doc」で保存できるほか、Wordで作成した文書を読み込む精度も向上しているとのこと。このほか、文書内に任意のタグを挿入することで、タグをキーワードに複数のファイルから、該当する部分をブロック単位で抽出することも可能になった。

　また、日本能率協会総合研究所が監修した「ビジネスノウハウ［総合編］for一太郎」というテンプレート集が別売で用意され、300種類のテンプレートに従って、高度なビジネス文書が簡単に作成できるようになる。

　ジャストシステムの浮川和宣社長は「ワープロソフト『太郎』を発表してから19年、パソコンの黎明期より始めて、今や一太郎も大きな成長を遂げた。日本の中で育ってきた一太郎は別の価値観を持っている。一つのソフトウェアですべてのことができるわけではない。文書を作成する際にも、複数のソフトウェアを利用してもよいはずだ。文書を考えるときには一太郎を使ってほしい」と述べた。

「一太郎2004はジャストシステムのマイルストーンとも呼ぶべきソフト」と浮川社長

　一太郎2004の発売日は2004年2月6日で、価格は2万円。なお、ジャストシステム製品もしくはOffice/Word、ロータススーパーオフィスから乗り換えるための「キャンペーン版」は9800円（15万本限定）、バージョンアップ版およびキャンパスキットは8000円となる。

　なお、同時にオートチャート機能を新搭載した「花子2004」と「ATOK17 for Windows」も発表された。ATOK17は別売の「明鏡国語辞典・ジーニアス英和／和英辞典」と連携すれば、辞書検索も可能になるほか、同じような意味の用語を入力支援する「連想変換」を搭載した。花子2004は9800円で2004年2月6日発売。ATOK17は2004年2月27日発売（バージョンアップ版は2月6日発売）で、8000円。別売の辞典がセットになった「ATOK17 for Windows電子辞典セット」は1万1000円。

製品名	価格	発売日
一太郎2004 for Windows	2万円	2004年2月6日
花子2004 for Windows	9800円
一太郎2004＆花子2004スペシャルパック	2万5000円
ATOK17 for Windows	8000円	2004年2月27日

オプション商品

製品名	価格	発売日
ビジネスノウハウ［総合編］for一太郎	5800円	2004年2月6日
速攻！STARFAX	5000円（Just MyShopのみの販売）
速攻！翻訳マスター2	1万4800円
一発！OCR Pro for 一太郎	9800円
明鏡国語辞典・ジーニアス英和／和英辞典	5800円

オプションで発売される商品

関連リンク
一太郎2004オンラインカタログ
一太郎Web

[今藤弘一, ITmedia ]

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