> レビュー 2003年12月5日 03:34 PM 更新

Windows XP Media Center Editionがやってくる――第3回
MCJ EasyCube M61D(1/3)

第3回はエムシージェイの「EasyCube M61D」を評価してみよう。11リットルのコンパクトなキューブ型筐体に収まっているMCE2004マシンだ。その実力のほどを見ていきたい。

 次に筆者の家にやってきたWindows XP Media Center Edition 2004(以下、MCE2004)マシンは、エムシージェイの箱だった。エムシージェイが発表したマシンは、Athlon XP 2200+が「PureCube M41C」、「PureCube M41D」の2モデル、Pentium4/2.40C〜2.80C GHzを選べる「EasyCube M61D」(以下、M61D)の3モデルとなっているのだ。

 本体を収めてあるダンボールにはIntel865Gのシールが貼ってあるので、これは高い方のM61Dで、最小構成15万4800円のPentium4マシンだ(ただしその場合は2.40C GHz)。ちなみにPureCubeはAthlon XP 2200+を搭載し、最小構成で9万9800円となる。なお、今回大幅に構成の異なる複数製品をリリースするのはMCJとビジュアルテクノロジーだけだ。


エムシージェイが発売するMCE2004マシン「EasyCube M61D」

 評価したマシンはPentium4/2.60C GHz搭載の標準システムに、スピーカーと15インチTFT液晶モニタを加えた構成で、19万2000円となる。Intel865Gはグラフィックス機能を含んでいるが、本製品にはNVIDIAの「GeForce FX5200」が別途使われている。


ケースを開けたところ。手前に見えているのが「GeForce FX5200」搭載グラフィックスカード

 M61Dは、自作パソコンでも人気を呼びつつあるキューブケースを使用したコンパクトマシンだ。11リットルのキューブ型筐体に、ただPentium4を組み込んだだけでは放熱に問題があるが、M61DはCPUクーラーにヒートパイプを使い、ケースファン部分のラジエーターまで熱を導いているため、本体内部にCPUの廃熱をまき散らさない作りになっている。騒音元になりがちな空冷ファンの数を減らすメリットもある。

 マシンのセットアップだが、いわゆる普通のパソコンなのでキーボードやマウス、ディスプレイケーブルなどをそれぞれ接続するため、配線数は最近のメーカー製パソコンよりは少々多い。また、このマシンに限った問題ではないが、MCE2004用の赤外線リモコン受信ユニットも取り付ける必要がある。

 ただしここで困ったことが起きた。メーカー系マシンではPCカードスロットが付いているのがほとんどであるが、M61DにはPCカードスロットがないため、これまで検証していたPCカードTypeIIの無線LANカードが使えない。M61Dにはキューブ型ということもあってか、その代わりにUSB接続の「6in1マルチメディアカードリーダー」」が付属する(メモリースティック/SDメモリーカード/MMC/コンパクトフラッシュ/マイクロドライブ/スマートメディアの6種類対応)。このため評価はUSB接続の無線LANアダプタを使った。


本体全面に配置されている「6in1マルチメディアカードリーダー」

[小林哲雄, ITmedia ]

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