LaVie Cの真の実力・真の魅力を徹底解剖(2/3)
実行したベンチマークのうち、3D描画性能を測る「3DMark03」や「3DMark2001 SecondEdition」、「FINAL FANTASY XI」については、HTテクノロジの有無にかかわらず高スコアをたたき出している。本機は、「FINAL FANTASY XI」のオフィシャル動作認定を受けているが、4000に近いスコアをみてもわかるとおり、同ゲームの快適なプレイが可能だ。 一方、ハードウェアの基本性能を測る「Sandra 2004」については、プログラム自体がマルチスレッドやHTテクノロジをサポートしているため、整数/浮動小数点演算性能を測る「Arithmetic Benchmark」とマルチメディア処理に用いるMMX/SSE演算性能を測る「Multi Media Benchmark」の結果では、HTテクノロジの有効と無効では大きな差がつき、パフォーマンスの大幅な向上をみてとれる。 HTテクノロジでは、仮想的にSMP構成化(Symmetric MultiProcessor:対称型マルチプロセッサ)し、OSからは2つのCPUがあるようにみせかけて、複数のアプリケーションを同時に実行したり、実行効率を向上している。そのため、とくにマルチスレッド対応のアプリケーションを実行した際にその効果が顕著にあらわれるのだ。 なお、3Dグラフィック関連のベンチマーク「3DMark03」や「3DMark2001 SecondEdition」では、HTテクノロジ有効の場合のほうが数値が若干低くなっているが、マルチスレッドに対応していないアプリケーションでは、ハイパー・スレッディングの内部的なオーバーヘッドの分だけ逆にパフォーマンスが落ちる場合もあり、そうしたことが原因とも考えられる。
そこで、HTテクノロジの効果をよりわかりやすくするため、マルチスレッド対応のアプリケーションでHTテクノロジを有効/無効にした場合について、それぞれ実行してみた。利用したのは、MPEGエンコーダとしてお馴染みの「TMPGEnc 2.521」とマイクロソフトから提供されている「Windows Media エンコーダ9」だ。 「TMPGEnc 2.521」では、再生時間10分程度のAVIファイルをMPEG2形式へ、「Windows Media エンコーダ9」ではWMV形式へエンコードする時間を測っている。結果は、両ソフトともHyper-Threadingに対応しているため、効果はてき面にあらわれた。とくに、「Windows Media エンコーダ9」はHyper-Threadingに最適化されているため、エンコード時間が30%以上も短縮され、大幅に高速化されている。 このように、利用するアプリケーションによって、HTテクノロジがもらたらす効果には違いがあることをふまえておきたい。マルチスレッド対応のアプリケーションは、映像や音声のエンコード、画像のレンダリングをおこなうものなど、CPUへの負荷が高いものが多く、代表的なものとしては、フォトレタッチ「Adobe Photoshop」、動画編集・オーサリング「Adobe Premiere」「Adobe AfterEffects」、MP3エンコーダ「午後のこーだ」などがある。これらを実行する際には、パフォーマンスの向上が期待できるだろう。
HTテクノロジ対応の「TMPGEnc」環境設定画面 関連リンク NECのWebストア「121@store」 [土田一彰, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新スペック搭載ゲームパソコン
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
FEED BACK |