今度は,それなりの結果が確認された。やや値にばらつきがあるが,平均すると高速化されていることが分かるだろう。 Windows 98では前述のように,デフォルトではモデムに最適化された設定になっている。すなわち,MTUが576,RWINが8192。このため,驚速ADSLのようなソフトが“効きやすい”環境にあるというわけだ。
初心者にはありがたいソフト今回見てきたようなレジストリの書き換えは,実は驚速ADSLを利用しなくてもできる。技術のあるユーザーならMS-DOSプロンプトからpingを打って,最適なMTUサイズを探すこともできるし,以前とりあげたフリーソフト「Dr.TCP」などを利用しても,簡単に設定を変えられる(3月16日の記事参照)。 ただし,初心者がむやみにこうした設定をいじるとPCの調子がおかしくなることがある。変更にあたっては注意が必要だ。 その点,驚速ADSLでは高速化ボタンをクリックするだけという,なんとも簡単なインタフェース。自動でレジストリのバックアップがとられる仕様になっており,「元に戻す」ボタンで,いつでも好みの日付の時点の設定に戻せるのも安心感がある。 上級者向けとして手動で設定できる画面も用意されているが,全体として初心者向けのソフトであることは確か。「Windows 98を利用しているけど,自分でレジストリを書き換えるのは怖い」といったユーザーにお薦めしたい製品だ。 なお,驚速ADSLにはほかにも「DNSキャッシュ機能」により,Webサイトの高速検索・表示が可能となる。これは,PC内にDNSサーバ同様のデータを持つ仕組みにより実現したもの。また,データを5つに分割して効率的ダウンロードを図る「高速ダウンロード」機能も搭載されている。
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