ニュース 2002年7月29日 08:31 PM 更新

晴海に802.11a/b デュアル・ホットスポット登場

第一生命保険は晴海トリトンスクエア内に、ホットスポット付きのロビー空間を開設した。インテル製APを設置し、802.11a/bいずれの無線方式にも対応している

 第一生命保険は7月29日、晴海アイランドトリトンスクエア内にホットスポット付きのロビースペース「Communication Plaza X HARERU」を開設した。インテルの無線LANアクセスポイントを設置しており、802.11a/bいずれの無線方式にも対応した“デュアル・ホットスポット”となっている。


802.11aの無線LANカードを挿したPC5台が用意されており、手ぶらで訪れても、インターネットに接続できる。PCはPentium 4搭載の日本IBM製「ThinkPad R-32」


こちらは席だけ用意したスペース。ノートPC持参でネット接続するユーザーを想定している。ちゃんと電源コンセントが用意されているのがありがたい

 晴海アイランドトリトンスクエアとは、地権者と都市開発整備公団が協力して再開発事業を行った、ショッピングモールなどを伴う大規模複合施設。敷地内には3棟の高層オフィスタワーがそびえ、約2万人のビジネス人口を抱えている。Communication Plaza X HARERUは、スクエア内のオフィスに勤務するビジネスマン、および周辺に居住する市民の憩いの場として提供される。

 利用者はまず、身分証明書を提示してメンバーズカードを作成する。このカードを受付に提示すれば、後は無料で、自由に無線LAN接続できる。カード作成時にはメールアドレスの記述が必要で、後にそのアドレス宛に第一生命から各種お知らせが届くという。

 スペース内には健康相談ができるスペースも用意されており、今後セミナー、イベントが開催される予定。「会員登録と連動した情報配信とともに、会社のPR、イメージアップを目的とする」(第一生命保険)。

デュアルAPも投入予定

 アクセスインフラには、スペースまでひきこまれたBフレッツ回線を利用する。無線LANアクセスポイントとしては現在、802.11a/bの2台が用意されており、それぞれの方式で室内全域をホットスポット化している。8月上旬には「インテル PRO/Wireless 5000 LAN デュアル・アクセス・ポイント」が出荷予定(記事参照)とされているため、いずれはそのアクセスポイント一台の体制に変更される予定だ。


受付カウンターの内側に802.11a対応「インテル PRO/Wireless 5000 LAN Access Point」があった

 セキュリティ対策としては、トレンドマイクロ製「GateLock X200」など複数の製品を利用し、ファイアウォール機能やウイルスチェック機能などを追加している。無線LANの設定は、ESS IDが「ANY」でWEPキーは使用しない。


もう一方の802.11b対応アクセスポイントは、セキュリティ関連製品と共にカウンターの下にあった

 ホットスポットのセキュリティといえば、接続ユーザー同士のファイルが見えてしまう問題(記事参照)も気になるところ。この点に関して、利用規約には「共有設定をしている場合はパスワードを設定するか、もしくは共有の設定を外してください」と記されている。つまり、アクセスポイント側で共有設定を許さないよう、コントロールする機能を備えていない。

 「インテルは企業ユースの製品を志向しているため、ホットスポットのような利用を想定した機能には、対応していない面があった。デュアル・アクセス・ポイント出荷後に、ファームウェアアップデートによって対応したい」(インテル)。

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▼ インテル

[杉浦正武, ITmedia]

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