ニュース 2002年9月13日 04:02 AM 更新

レオパレスマンションにコンテンツ配信「LEO-NET」発表

Bフレッツ+VDSLによって、ブロードバンドコンテンツやCS放送の視聴を可能にする入居者付加価値サービスが発表された。年内に全国展開されるという

 レオパレス21は9月13日、同社の管理する物件を対象に、ブロードバンドコンテンツを配信するサービス「LEO-NET」を提供すると発表した。入居者は、3Mbps以上のビットレートで配信されるブロードバンドコンテンツを視聴できるほか、CS放送の視聴、インターネット接続などが可能となる。料金は月額3000円で、ほかにコンテンツ料金が1作品あたり400円前後。


左から、エー・アイ・アイの八尋俊英取締役、ネオの楡井敦社長、レオパレス21の深山英世常務、NTTコミュニケーションズの木野雅志部長、ソリトンシステムズの鎌田信夫社長、アイ・エム・ジェイの樫野孝人社長

 レオパレス21の深山常務は、サービス開発の経緯として「メインターゲットである、20〜35才の学生・社会人に喜んでもらえるサービスをと考えた」と話す。

 「そうしたユーザーが入居時に気にするのは、1.コンビニが近い、2.ファミレスが近い、3.レンタルビデオ屋が近い、であることが分かった。このうち室内でレンタルビデオ同様のサービスを提供できる方法として、ブロードバンドに目をつけた」(同)

コンテンツ、CS放送、ネット接続の3本立て

 LEO-NETでは、住宅までBフレッツ回線を引き込み、VDSLによって各室まで配線してブロードバンド環境を構築する。デジタルコンテンツはMPEG-2、3.5Mbps〜4Mbpsの画質で配信され、STBで視聴可能。コンテンツ供給元としてギャガコミュニケーションズ、ウォルトディズニージャパン、ワーナーブラザーズなどと提携しており、「ハリウッドの有名タイトルが視聴できるほか、劇場公開前の作品なども独占配信される」(レオパレス21)という。


LEO-NETのメイン画面。デモでは、映画「ハリー・ポッターと賢者の石」の配信も行われた

 STBでは、CS放送も視聴可能。こちらはMPEG-2のTS(Transport Stream)、2.5Mbpsで配信される。ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントやフジテレビジョンなどと提携しており、5チャンネルが用意されている。

 入居者はさらに、ブロードバンドインターネットも利用できる。各部屋の実効スループットは「約10Mbps程度」(レオパレス21)。ユーザーにはそれぞれ、プライベートアドレスが割り振られる。Bフレッツのクローズドなネットワークからセンターサーバまで中継され、ファイヤーウォール経由でインターネットに接続するネットワーク構成だという。

 なお、 物件がBフレッツのエリア外にあった場合は、ADSL回線を代用してサービスを提供する。その場合、コンテンツは独自開発のコーデックにより、700Kbps前後で配信するという。

 サービス提供にあたり、ネットワークなどバックボーンを構築したのはNTTコミュニケーションズ。宅内のネットワーク機器は、ソリトンシステムズが提供した。STBは韓国IT'S TVの端末を、国内独占代理店を務めるネオが提供。また、アイ・エム・ジェイがサイトデザインし、エー・アイ・アイがコンテンツアグリゲートを行っている。

 レオパレス21は、8月からLEO-NETを既に都心1000室で提供開始している。10月からは全国主要10都市にサービスを展開し、年内に全国3万室に提供する計画。これは、同社が管理する物件約19万1000件(2002年3月現在)のうち、約15%にあたる。その後も、さらに対応を進める予定だ。

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[杉浦正武, ITmedia]

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