リビング+:レビュー 2003/03/07 22:17:00 更新

レビュー
ダウンロード式カラオケマイクで歌ってみました (1/2)

今回は、「カラオケマイク」なるものを検証してみたい。これは、マイク1本をテレビにつなげば、それだけでカラオケが楽しめるという携帯型カラオケマシンのこと。PCでダウンロードしたデータを、マイクに転送して持ち運べるのもポイントだ。さて、どんな結論が出ることやら……
はじめに

 編集部のS氏から、「カラオケマイク2機種についてレビューしてほしい」という依頼を受けた。どうやら、私が昔、歌を歌っていたという情報を聞きつけ、適任だと思い込んでしまったらしい。ただ、肝心な情報は伝わっていなかったようだ……。そもそも、私は非常に偏った趣味を持っており、なおかつ、ハードロック畑の人間である。カラオケボックスに行っても、ナマの声がウルさくて迷惑がられるタイプなのだ。そして音楽の話になると脱線しまくる……。まあ、そういう人間のレビューだということを理解した上で読み進めていただければ幸いである。

 今回ご紹介するのは、バンダイの「カラオケステーション」(製品版:以下ステーション)と、松下電器の「DO! KARAOKE(SY-MK7-S)」(試作機:以下DO!)である。細かな違いはあるが、サイズといい、用途といい、競合製品と見ていいだろう。いずれも、「マイクの形をした携帯型カラオケマシン」であり、簡単にテレビに接続して使えるということと、好きな楽曲をネットからダウンロードして買えるというのがミソなのである。

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 写真1:サイズの比較

 サイズとしてはこんな感じ(写真1参照)。上がDO!、下がステーション。真ん中は、私が昔ステージで愛用していた「マイ・マイク」SHUREのSM57である。SM58のほうが有名なのだが、どうして57を選択したかというと、それだけで一本の記事になってしまうので、やめとく。まあ、ちょっと小さ目のマイクであり、歌うとこんな感じになる。今回の2製品はいずれもデカいが、別に持って疲れるほどではない……。

 で、用途としては、

  1. カラオケに行く前の家での練習
  2. 自宅でのストレス解消
  3. ホームパーティ(もしくは近所のオバちゃんの集まり)
  4. 「カラオケボックス? カラオケだったら、僕の部屋にあるから遊びにおいでよ……いいだろ?」

といったことになるのだろう。

 私自身、どういう場所でレビューするか迷った挙げ句、家で試してみた。当初は「ネット接続できるカラオケボックス」で試そうとしたが、「そこにカラオケがあるのにわざわざマイクで遊ぶバカがいるか?」と考え直し、やめた……。

ダウンロード→マイクへの転送の仕組み

 さて、まずは曲のダウンロードの部分から比較してみよう。まず、ステーションのほうは、専用ソフト(WindowsもしくはMac OS 8.6−9.2)をインストールし、そのソフトを使って曲を検索し、ダウンロード購入し、USB接続したマイクに転送するという方法をとる(USBケーブルも添付されている)。すべて専用ソフト経由というワケだが、そのこと自体には何の問題もない。問題があるとすれば、Mac OS X版がないということくらいだろうか……(写真2)。

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 写真2:カラオケステーションでは、専用ソフトで曲をダウンロード・マイクに転送する

 一方のDO!のほうは、特に専用ソフトを使わす、Webブラウザを使って「ゆめカラ」のサイトから曲を検索、ダウンロード購入できる(写真3)。ここで購入した曲は、PC上の「ゆめカラプレーヤ」(Windows版)で再生できる。

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 写真3:DO!KARAOKEではWebサイト経由で曲を検索、購入する

 これを「DO! KARAOKE」で再生するためには、「ゆめリンク」というアプリケーションを使用して「DO! KARAOKE」(Windows版)形式に変換してUSB接続したマイクのSDカードに記録するということになる(写真4)。「ゆめリンク」を通さないで、ダウンロードした曲をカードに直接書込んでもダメだ(写真5)。つまり、この「ゆめリンク」をダウンロードする必要があるのだ。さらに、近いうちにH"でもダウンロードできるようになるらしい。

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 写真4:ゆめリンクは、楽曲データをマイクに転送するため必要なソフトだ
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 写真5:ゆめリンクを使わないと、このとおり

 DO!のほうはUSBのマスストレージクラス対応らしく、Macintoshに接続してもSDカードをデバイスとしては認識できる。「ゆめリンク」にMac版がないので、あまり関係ないが……。

 いずれの場合も、あまり手軽にコピーして他のところで扱うというワケにはいかない。なんでこういう面倒なことになっているのかというと、それはひとえに著作権を保護・管理するため、である。ダウンロードした曲をガンガンコピーして持ち歩いて配布できないように、両社とも気をつかっているというワケである。

 Macでも転送できる「カラオケステーション」と、PC上でも再生できる「DO! KARAOKE」、一長一短だが、知識がない人にとってはカラオケステーションのほうが、ややわかりやすいかもしれない。

次ページ:実際に歌ってみると……

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[姉歯康,ITmedia]



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