リビング＋：特集

2003/04/10 21:14:00 更新

特集：生活に役立つネットワーク
あなたもブロードバンドで「お見合い」してみますか？ (1/2)

恋愛の現場でも、ブロードバンドが活躍している。オンラインでのお見合いサービスなら、あらかじめ相手の映像を視聴可能。IPテレビ電話を利用しての“遠隔お見合い”だって行える

　生活の中で、もっとも興味のあるジャンルが“恋愛”だ、という人間は少なくないだろう。そして、ブロードバンドはもちろん、その現場でも活用されている。

　特集「生活に役立つネットワーク」第3回は、オンラインでのお見合いサービスを取り上げる。単なる“出会い系”のサービスなら、ネットの世界に氾濫しているが、結婚を真面目に考え、かつブロードバンドを活かしたものとなると、数は限られてくる。今回紹介するのは、名古屋を本拠地に全国19の拠点を抱える、コスモスプリマリエ。同社は挙式・披露宴関連の事業を展開する、ザ・グランドティアラ高砂殿グループの企業だ。

　もとは資料を郵送するお見合いサービスを提供していたが、ブロードバンドインフラの普及に伴い事業をオンライン化。昨年春頃からは、動画を扱うサービスも提供している。

　サービス料金は月額4000円で、ほかに女性5000円、男性1万円の入会金が必要（詳細は同社のページ参照）。会員はパスワードとIDが発行され、これで会員専用ページにアクセスする。

　年齢、身長、収入が記載された異性のデータベースにアクセスする。自分に合う人が見つかるか、期待に胸が膨らむ瞬間である 　プロフィールを見て、この人がいいかな……と思ったら、その会員の詳細を表示。ちなみに、この画面を表示させた先は有料コンテンツだ（毎月5人までは無料で表示可能）

　各ユーザーは登録にあたり、全員が顔写真、動画撮影を行っている。動画のビットレートは56Kbpsと低速だが、正面を向いて動きが少ない状態での映像のためか、それほどクオリティは気にならない。

　動画ファイルのセキュリティとしては、アクセスがあった際にメタデータを動的に生成してコンテンツに付与する仕組みを用意している。これにより、いつ誰が動画を視聴したか管理、違法なアクセスを監視できる。

　動画は、30秒程度の短いもの。「私は○○が趣味です。こんな人を探しています」などと自己紹介する

　好みの異性がいれば、早速「いつ会いましょう」というオファーを出すべきだろう。相手はこちらの情報を確認した上で、返事をくれることになる。いったんオファーを出したら、いつ返事がくるかドキドキものである。

　ほかに、マッチングコーディネーター（MC）と呼ばれる専門スタッフが、相性や過去の経験から判断して「こんなお相手はどうですか」と、随時話を持ってきてくれる。MCは、お見合いの場で進行役を努めてくれたり、各段階で相談にのってくれたりと、会員が成婚するまでをサポートしてくれる。

　なお、PCがない会員や、PCの扱いに慣れない会員の場合は、各地に点在する支部に出向いて、専用端末で操作することもできる。支部はほかに、2人が会うことになった際の、現実のお見合いの場としても機能する。

　支部には、分かりやすいGUIの専用端末が用意されている

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[杉浦正武，ITmedia]

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