リビング+:ニュース 2003/12/08 23:56:00 更新


三洋がホームセキュリティ用の「センサーサーバー」を発売

三洋電機は、IT住宅やマンションに向けたセキュリティシステムを2004年1月下旬に発売する。「センサーサーバー」と呼ばれるサーバが各種のセンサーを統括し、外部から携帯電話やパソコンを使って監視や遠隔操作を行える。

 三洋電機は、IT住宅やマンションに向けたセキュリティシステムを2004年1月下旬に発売する。「センサーサーバー」と呼ばれるサーバが各種のセンサーを統括し、外部から携帯電話やパソコンを使って監視や遠隔操作を行えるというもの。2004年1月下旬より、関連会社の三洋通信エンジニアリングを通じて販売を行う。

 センサーサーバーは、45(幅)×110(奥行き)×65(高さ)mmというコンパクトなサイズで、10/100BASE-Tのイーサネットポートとセンサー制御用のポートを備えている。センサーは、オプションの「接点ユニット」を介してサーバーと接続する形となり、サーバ1台あたり8つまでのセンサーを接続可能だ。窓の開閉センサーや温湿度センサーのほか、ガス警報機や煙探知機、各種の電気錠などとも連携できるため、防犯・防災の両面に対応する。

 センサーのインタフェースには加Maxim Integrated Products, Inc.が開発した「1-Wire devices」(ワンワイヤーデバイス)技術を採用した(記事参照)。これは、各センサーに固有のIDを与えておき、情報の取得とオン/オフなどの簡単な操作が可能になるというもの。ネットワークはツイストペアケーブルだ。

 監視の開始や解除は、専用の認証キーで行う。外出中は、インターネットを介してパソコンやブラウザ付きの携帯電話から状態の監視や遠隔コントロールが可能だ。また、サーバーが不法侵入やガス漏れ、室内温度の上昇などの異常を検知したら同時に5カ所まで警報メールを送信する機能がある。これをWebカメラと連携させると、警報発生時の画像をメールに添付することもできる。

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ホームセキュリティシステムの例(クリックで拡大)

 なお、外部からアクセスして遠隔操作する場合は、サーバーに固定IPアドレスが付与されている必要がある(メールだけなら固定である必要はない)。またセンサーサーバーにはファイアウォールなどネットワークセキュリティに関する機能が実装されていないため、ルータなどを別途用意することになる。

本体は12万8000円から

 三洋のセキュリティシステムは、センサーサーバー自体が持つWebサーバ機能により、別途パソコンなどを設置する必要がない点がメリット。価格も、サーバー本体が12万8000円、接点ユニットが2万9800円、温湿度センサーが1万円からと従来のホームセキュリティ製品と比較すればリーズナブルだ。「ADSLなど常時接続環境があれば、個人ベースの監視システムを構築できる」(同社)。

 とはいえ、電気店でセンサーサーバーを購入してDIYする、というわけにはいかないようだ。三洋電機では、まずはITマンションへの導入、および三洋ホームズのIT住宅・マンション向けに監視システムを投入する予定だという。「個人向けの販売も可能だが、その場合は宅内工事などを伴うシステム販売になるだろう」(三洋電機)。

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[芹澤隆徳,ITmedia]



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