そんなわけで、「そろそろ本を処分したいんだけど、本を売るのも大変なんだよね……」と思っていた筆者。しかしネットで検索してみると、家まで古本の引き取りに来てくれるサービスが複数あることに気がついた。そこである日、物置の大掃除をした勢いで、不要になった本をネットで売ってみることにしたのだ。
調べてみると、自宅まで無料で古本を引き取りに来てくれるサービスは複数あったが、今回はlivedoorリサイクル(参照リンク)にしてみた。決め手になったのは、(1)「買取同意書」を郵送で取り寄せたり、身分証明書のコピーを付けたりといった手間がない※、(2)申し込みから支払いまでが最短4日と短かい、(3)査定結果を1冊ずつ見ることができ、もし納得がいかない値段のものがあれば返送してくれるという3点だ。本・CD・DVDが10点以上あれば送料無料で引き取りに来てくれるのも、処分したい点数が少ない人にはうれしいポイントだろう。
今回用意したのは本50冊だ。内訳は、ビジネス書や趣味分野の単行本と、さまざまなジャンルの文庫・新書がほぼ半々ずつ。コミックスとペーパーバックも数冊ずつ混ぜてみた。
準備は非常に簡単。Webからフォームに入力して申し込み、申込用紙をダウンロードしてプリントし、必要な部分を記入して印鑑を押すだけだ。古本は箱に詰めて申し込み用紙を貼っておけば、宅配便業者が引き取りに来てくれる。
使ってみて感心したのが、査定結果の確認画面(下図)。書名と買い取り価格が1冊ずつリストアップされており、価格に納得が行かないものがあるときは個別に指定して返送してもらうこともできる。価格が付かなかった本の処分もここで依頼できる。
今回の査定結果を見ると、一番高かったのは2000円くらいの単行本で、235円。1000〜1800円程度の単行本は100円台、比較的新しい文庫・新書・コミックスは50円前後。一番安かったのは厚さの薄い古い文庫本で15円だった。このほか2冊、値段が付かない本があったので、処分してもらった。なお、新聞、雑誌、百科事典などは対象外となる。買取基準についてはこちらを確認してほしい(参照リンク)。
最終的に結論は、50冊のうち48冊を買い取ってもらって3665円。申し込んだ4日後に銀行口座に振り込まれていた。大学の近所の古書店を含めても、これまでの経験の中では一番高い買い取り価格だったことに驚いた。
少し困ったことといえば、ちょうどいいサイズの空き箱がなかなか見つからなかったくらいで、申し込みは非常に簡単。振り込みも迅速で非常に使いやすいサービスだった。重い箱を抱えて古書店に出かけることを思えば画期的にラクだ。
本を高く売りたいなら、Amazonのマーケットプレイスに出品したり、物々交換サイトを利用する(参照記事)のが一番いいのだろうが、これだと「本が欲しい」という人が現れない限り本はなくならないので、「本を片付けたい」というニーズにはあまり向かない。掃除をしても、本が片付かなくて……と悩んでいる同士にはオススメだ。
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