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クルマは、人の心を動かすためにある――世界のGTカーへ飛躍

 「鉄仮面」「R32」で走りを極めた時代から、カルロス・ゴーン体制での新スタイリングとグローバル戦略……。スカイラインの価値は、常に新しい世代へと受け継がれてきた。
クルマは、人の心を動かすためにある――。次の50年に向け、スカイラインはさらに飛躍し続ける。

スカイライン・クロニクル(7代目〜12代目)
7代目「都市工学 ― 7thスカイライン」 (R31型、1985〜1989年)

 ハイソカーブームに乗るべくモデルチェンジで高級スポーティサルーンを目指したが、のちに「走り」に回帰した“セブンス”。世界初の四輪操舵システム「HICAS(ハイキャス)」搭載で、高速走行安定性がさらに向上。エンジンも一新され、従来のL20型から新世代ユニットのRB20系へ進化した。

7代目「都市工学 ― 7thスカイライン」01 7代目「都市工学 ― 7thスカイライン」02

【時代背景】
昭和から平成へと年号が変わったこの時代は、バブル絶頂期でDCブランドやボディコンファッションが流行。チェルノブイリ原子力発電所の爆発や三原山大噴火もこの時期。

8代目「超感覚スカイライン」 (R32型、1989〜1993年)

 走行性能を徹底的に追求することで劇的な進化を遂げた“R32”は、その斬新なスタイリングもあいまって若者層を中心に新しいスカイラインファンを獲得。新開発の四輪マルチリンクサスペンションで路面追従性が大きく向上。世界最高性能を目指したツインターボ&四輪駆動「GT-R」は、走り屋の憧れだった。

8代目「超感覚スカイライン」01 8代目「超感覚スカイライン」02

【時代背景】
バブル崩壊後、人々は自然志向となり、アウトドア・リサイクル・エコがキーワードに。日本人初の宇宙飛行士が誕生。ベルリンの壁が崩壊し、冷戦時代が終幕。

9代目「日本のグランドツーリングカー GT9」 (R33型、1993〜1998年)

 居住性能を改善するためボディが大型化され、全車種3ナンバーサイズになった。同時に軽量化も施され、“本流GTカー”のキャッチにふさわしい走りを手に入れる。高性能2.5リッターターボ、ハイトラクションレイアウト、電動SUPER HICAS、ABS、アクティブLSDなど数々の新技術を投入。

9代目「日本のグランドツーリングカー GT9」01 9代目「日本のグランドツーリングカー GT9」02

【時代背景】
PCが急速に普及し、マルチメディア時代がうたわれた。1997年12月には東京湾アクアラインが開通。阪神大震災、地下鉄サリン事件など暗いニュースも。

10代目「DRIVING BODY」 (R34型、1998〜2001年)

 「BMWか、メルセデスか、新しいスカイラインか」という挑発的な広告とともに登場。運動性能にこだわってボディを強化し、エンジンには高応答可変バルブタイミング機構を持つNEOストレート6を新採用。また、時代の要請に応えてエンジンの低排出ガス化も施された。

10代目「DRIVING BODY」01 10代目「DRIVING BODY」02

【時代背景】
ITが流行語に。世界最長の吊り橋である明石海峡大橋が開通。携帯電話が普及した。1998年には長野オリンピックが開幕。

11代目「The Premium Sports」 (V35型、2001年〜2006年)

 過去のスカイラインとは一線を画するスタイルで話題となった革新モデル。「すべてを人の中心に」をコンセプトにプラットフォームを大きく変更。コンパクトなV型6気筒エンジンをフロントミッドシップに配置し、高度な操縦性と快適な乗り心地を両立した。グローバルに通用するプレミアム・スポーツセダンとして、北米を中心に海外でも大ヒットした。

11代目「The Premium Sports」01 11代目「The Premium Sports」02

【時代背景】
小泉内閣の発足。ニューヨークで同時多発テロが発生。日韓共同開催のワールドカップに人々は沸いた。2005年には愛・地球博(愛知万博)が開幕。

12代目「日本のクルマに、ときめきが帰ってくる。」 (V36型、2006年〜)

 スカイラインのアイデンティティである丸型テールランプの復活は多くのファンを喜ばせた。世界初の技術「四輪アクティブステア(4WAS)」が、低速域から高速域までイメージ通りのコーナーリングを実現。新VQエンジンでハイパフォーマンスと扱いやすさを兼ね備えた新次元の走りを提案する。

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今秋発売予定の新型「スカイラインクーペ」