エンタープライズ:ニュース 2002/07/05 15:12:00 更新


Best of Show Awardのネットワーク測定製品部門に米カアネットワークスのWebAvalanche

 日本法人はなく、日本オフィスも設立したばかり。独自のブースは持たないが、すべての国内販売代理店が製品を出展。――そんな米カアネットワークス製品が、ネットワーク測定製品部門でBest of Show Awardを受賞した。

 日本法人はなく、日本オフィスも設立したばかり。独自のブースは持たないが、すべての国内販売代理店が製品を出展。――そんな米カアネットワークスの「WebAvalanche」が、NetWorld+Interop 2002 Tokyoで注目を集め、ネットワーク測定製品部門でBest of Show Awardを受賞した。

 Best of Show Awardに輝いたWebAvalancheは、大規模webシステム負荷シミュレーションツール。日本オフィス代表の勝部直人氏によれば、クライアントのIPアドレスを100万まで持て、現実に近い設定で負荷をかけられる製品だ。きょう体は、わずか4Uで、パケットロスやリンクスピードの設定だけでなく、HTTPのアボートなど、細かな設定も可能という。

「持って歩けるYahoo!と考えれば分かりやすいかも。4Uだから、持って歩くは言い過ぎかもしれないけれど(笑)」(勝部氏)

 代理店の1社である東京エレクトロンがノミネートされていた。

 日本でもオフィス設立以前から多くの顧客を抱えていたが、その米国における顧客は、シスコシステムズ、エクストリームネットワークス、ファウンドリーネットワークスといった主要ネットワーク機器ベンダーから、AT&TやNTTデータなどのサービスプロバイダー、イーベイなどのWebサイト、BEAシステムズなどのアプリケーションベンダーと、多岐にわたる。

 これらすべての企業が、出荷前の製品チェックやサービスレベルチェック、Webサイトパフォーマンスチェックなどにカアネットワークス製品を利用しているそうだ。

 勝部氏は、「今後は、ベストエフォートを求めるのではなく、テクニックを駆使してサービスをいじったり、トラブルの迅速な修復に当たる時代になる。つまり、落ちないサービスであり、かつレスポンスの早いサービスが当然になるのだ」と話す。

「現実的でない負荷をかけても、それは実験室レベルに過ぎず、使い出してから問題が出てくる。現実に起こる負荷をかけられることで、“本当に使えるテスター”として売り込みたい」(同氏)

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[井津元由比古,ITmedia]