「再現」ではなく「転生」したウルトラマンのかっこよさ「ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth」レビュー(4/5 ページ)

» 2005年11月04日 00時56分 公開
[小泉公仁,ITmedia]

操作は分かりやすいが、難易度はかなり高め

 システム面についても軽く触れておこう。実際の名称とは違うが、格闘ゲーム風に言うと、□ボタン=弱攻撃、△ボタン=中攻撃、○ボタン=強攻撃にあたり、×ボタンは投げ技につなげる“つかみ”に使う。このボタン配置は前作のFE3と同じ。

 ただ、必殺技の扱いが前作から大きく変わった。FE3では、まず打撃技などで相手の「ふらふらゲージ」を溜め、「ふっとばし攻撃」(○ボタン)で相手を吹き飛ばしてようやく必殺技が発動できるしくみだった。一方、Rebirthでは、自分の「必殺ゲージ」が溜まっている状態であれば、相手の状態に関わらずいつでも必殺技を繰り出せるようになっている。「必殺ゲージ」は相手にダメージを与えることでも徐々に上昇するが、R1ボタンを押し続けて溜めることもできる。前作では、必殺技を出すまでのプロセスがやや作業的に感じられたが、今回のRebirthではよりアグレッシブな戦い方を可能にしている。

画像 R1ボタンを押し続けると、画面左上の必殺ゲージにエネルギーが溜まるが、同時に無防備の状態となる。ウルトラマンの場合、ゲージが1で「キャッチリング」、2で「八つ裂き光線」、3まで溜めると「スペシウム光線」が発動できるしくみ。なお、相手のライフゲージがゼロになった時点で、必殺ゲージはフルチャージになる

 また、今回新たに加えられた要素の中では、「ネビュラコンボ」がおもしろい。これは特定の技から派生する連続技で、画面上に表示されるコンボボタンが光るのに合わせてボタンを押していくというもの。ネビュラコンボを発動させる技や、コンボ中に押すボタン、そのタイミングがキャラクターごとにすべて違うので、コンボを完成させるには慣れを要するが、決まったときの爽快感は格別。お気に入りのキャラで決められるようになると、やみつきになる。

画像 ウルトラマンの場合、×ボタン(つかみ)→○ボタン(投げ)でネビュラコンボが発動。その後、タイミング良く○ボタンを3回押すことで連続投げになる。画面上の「○」が光るのを見てからではやや遅いので、気持ち早めにボタンを押すのがコツ
画像 ネビュラコンボを最後まで成功させると、ウルトラマンが相手の足なり尻尾なりを抱えて、ジャイアントスイングで豪快に投げ飛ばす。なお、ネビュラコンボの成功から一定時間は、体全体が黄色に光ってパワーアップした状態になる
画像 ネビュラコンボは、怪獣たちにも用意されている。これは改造エレキングのネビュラコンボで、体を相手に巻き付け、連続で電撃を食らわせるという技だ

 さらに今作では、「ストレングスモード」と呼ばれる力比べが偶発的に発生することもある。○ボタンの連打で相手に勝ると、イニシアチブを握って強攻撃(チャージアタック)がヒットするという具合。単純ながら、これも攻防に変化を添えている。

画像 ○ボタンのチャージアタックがかち合うときに発生する「ストレングスモード」。○ボタンの連打回数が相手を上回ればダメージを与えられる

 こうして見ていくと、攻撃のバリエーションが多彩な割には操作性がシンプルで、飲み込みやすいシステムだと感じる。しかしながら、難易度は前作以上に高めで、「オプション」でゲームレベルを「EASY」に下げた状態でも、「ウルトラモード」などはかなり手強い。何度でもコンティニューできるのは救いだが、このシリーズのメインターゲット(資料によれば、購入者の年齢構成で10歳以下の小学生と30歳代の2世代で比率が高い)を考えれば、もう少しやさしい方が遊びやすいように思う。いや、今どきの子供たちなら、この程度は難なくクリアしてしまうのか……。ならば、「EASYモード」のさらに下に「オヤジモード」を付けてくれ、と切に思った。

(C)円谷プロ (C)2001 円谷プロ・毎日放送 (C)BANPRESTO 2005

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