生き抜くために、駆け抜けろ――超高層ビル群を疾走するスリルを君に！：「ミラーズエッジ」レビュー（2/2 ページ）

[増山裕樹，ITmedia]

目的地への道は1つじゃない、最短ルートを導きだそう

　目的地までの道のりは1つだけでなく、どの壁を登るか、どの障害物を乗り越えるかによって、幾通りものルートが存在する。さらに、ステージの構成や障害物の位置を覚え、障害物にひっかからないようなルートを作りスムーズなアクションができるようになればゲームのスピード感は増し、爽快なプレイが楽しめる。

　いろいろなルートを模索していると、「あれ、どこにいけばいいんだっけ？」と思うことがあるかもしれない。そんな時はBボタンを押すと、目的地の方向を向いてくれるのでこまめに確認しながら移動すると道に迷いづらくなる。目的地に向かう途中も、先へ進むための重要なオブジェクトは赤色で表示されているので、目印にするといい。ゲームが進むにつれステージは複雑になり、ビルの屋上、室内、地下とさまざまなシーンへと移るので、プレイヤーを飽きさせない作りになっており、目的地までの道のりを探索する楽しさも増えてくる。

クロスバーに捕まれば、反動を利用して通常より遠くまでジャンプできる

ステージは赤、青、黄、緑など単色が基調となった場所がいくつも存在する

「レースモード」で、自分のベストタイムを目指せ

　ストーリーモードだけでなく、「レースモード」では、どれだけステージを早くクリアできるかを競う「スピードラン」や、コース内のチェックポイントを順番に通過してタイムを競う「タイムトライアル」といったタイムアタックの要素を持っている。オンラインに接続すれば、ランキングに結果を登録して順位を競うことや、他のプレイヤーのプレイ中の軌跡を表示する「ゴースト」をダウンロードできる。ゴーストを使えば、ゴールまでの速さを競うだけでなく、ライン取りやショートカットを参考にして、タイムをさらに縮めるといった使い方もできるだろう。

　やりこみ要素として、ストーリーモードのステージのどこかに置いてある「バッグ」を集めると、ギャラリーやゲーム中に使われている曲がアンロックされ視聴できるようになる。バッグは1つのステージにつき3つずつ、全部で30個用意されている。

「ゴースト」は他プレイヤーの動きが見られるだけでなく、どの地点を通ったかが分かる足跡も表示される

メニューにある「アンロックボーナス」では、ギャラリーや音楽の他、1度見たムービーも視聴可能

プレイした後はアナタも駆け出したくなるかも……？

　敵のヘリコプターに追われ、走る、跳ぶ、よじ登るといったシチュエーションは大作アクション映画のワンシーンを彷彿とさせる。それを一人称視点でプレイすることによって、あたかも自分が体験しているかのような気分になり、敵から追われるときの感覚はスリル満点。ゲームに慣れないうちは、周りを見回して足元を確認しながら慎重に進まなければ、あっという間に転落死してしまうこともあるだろう。だが、何度もトライ＆エラーを繰り返すことで次第に上達していくのが体感でき、慣れると足元を見なくてもスイスイと障害をクリアできるようになる。敵から逃げつつ目的地を目指しビル群を駆け抜けて跳ぶ心地よい緊張感は、プレイする人に今までに無い体験をさせてくれるはずだ。

　ゲームのプレイ後、外に出て走り出したくなる衝動に駆られるかもしれない。ゲーム中の動きも「ひょっとしたらできるかも？」と思うかもしれないが、実際はかなり危険なアクションばかりなので、下手をすると命に関わる事故になってしまうのでマネをしないようにしていただきたい。

　なお、プレイステーション 3、Xbox 360ともにオンラインサービスに登録していれば、体験版がダウンロードできるので興味がある方はこちらで遊んでみてほしい。また、PS3版は10万ダウンロード限定、Xbox 360版は12月10日現在シルバーおよびゴールド会員ともにダウンロードとなっている。

複数の敵がいる場面では、無理に突破しようとせず別のルートを探した方がいいだろう

敵の中には近接戦闘を仕掛けてくるタイプもおり、上段蹴りはしゃがめばよけられる

ハシゴやパイプがむき出しの建設中の建物もランナーにとっては移動手段となる

ビルから落下するときのスピード感はかなりのものなので、高所恐怖症の方はご注意を

「ミラーズエッジ」
対応機種	プレイステーション 3／Xbox 360／PC
ジャンル	ファーストパーソン・アクションアドベンチャー
発売予定日	2008年12月11日（※PC版は2009年1月22日）
価格（税込）	7665円（PC版価格はオープン）

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