フランスの大手ゲーム開発・販売会社・アンフォグラムが,スクウェアのヨーロッパ独占販売権を獲得した。
アンフォグラムは,現在コンシューマーおよびパソコンゲームを発売している。発売タイトルは年間50本以上で,世界60カ国に事業所を構える。昨年のGTインタラクティブの買収や,先日日本でハドソンと合弁会社を設立したことが記憶に新しい。代表作は「V Rally」「Duke Nukem」など。
スクウェアは,今年の夏にソニー・ヨーロッパとの契約を終了し,欧州大手のゲーム流通問屋Crave/SVG社を通して自社ブランドでの流通を始める予定だったが,このCrave/SVGが倒産したことで,ドル箱のスクウェアをどこが手に入れるかが注目されていた。
アンフォグラムと同様に,EA,ソニー,ユービーアイ・ソフトもスクウェアに対して興味を示していたが,最終的にはアンフォグラムがほかの大手パブリッシャーを抑えて,入札に勝ったことになる。今週中にもアンフォグラムから3年間の契約を行ったことが発表される見込みだ。
Crave/SVGの廃業後,アンフォグラムはCrave/SVGが予定していたスクウェアの「ベイグランドストーリー」と「パラサイトイヴ2」の販売を引き継ぐが,アンフォグラムとスクウェアの正式契約後の第1弾タイトルは,2001年2月にプレイステーションで発売される「ファイナルファンタージーIX」になる。
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