現在,幕張メッセにおいてインターネットのイベント「Internet World Japan '99」(主催:IDGジャパン)が開催されている。12月11日まで。会場にはDreamcastも出展されていたほか,ゲーム配信に関するカンファレンスも行われ,ネットワークの世界でも,ようやくゲームがビジネスとして展開していることを実感させた。
会場では,NTTデータやNEC,日本ヒューレット・パッカードといったPC,通信メーカー大手各社がブースを構え,インターネット業界の最新技術・コンテンツが集結。会場奥に設置された無料参加のキーノートセッションスペースも,常に立ち見が出るほど盛況で,インターネットビジネスに対する注目度が高いことをうかがわせた。
CSKブースでは,グループ会社であるセガ・エンタープライゼスのコンシューマーゲーム機・Dreamcastを10台以上持ち込んで,来場者の注目されていたぞ。ブース内では「ドリームパスポート2」が大々的にデモされ,「パソコン以外でも手軽にインターネットにアクセスでき,ネット人口と年齢層が拡大している」(説明員)ことを,やってきたIT関係者にアピールしていた。
さらにアスキーイーシーが展開している,インターネットドラマ「グラウエンの鳥籠」も出展されるなど,DCを使ったネットビジネスが充実しつつあることも,来場者の感心を集めていたようだ。
同時にCSKブース内のステージでも,Dreamcastを使ったネットビジネスの事例を紹介。取材時にはトヨタの「ドリームパスポート2 for TOYOTA」の事例が紹介されていた。DC用にカスタマイズされた専用のHPで,中古車情報などが手軽に入手できるという。
6台の試遊台が並んだゲームコーナーも用意された。スーツを着た来場者たちが真剣な表情でパッドを握っていたぞ(やたら上手い人がいてびっくり)。このコーナーでは,ネット対応の「セガラリー2」「チューチューロケット」などをデモ。この2タイトルは実際にネットワークに接続され,ネットを介しての対戦も可能な状態となっていた。
また,今日(12月9日)発売されたばかりの「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」の試遊台も2基登場。この2台は直接ケーブルで接続され,対戦に燃えるサラリーマンが続出していたようだ。ほかに,「バーチャストライカー2」「スペースチャンネル5」といった注力タイトルも出展され,プレイの順番待ちの列もできていたぞ。
これらの展示を見て,DCやコンシューマーゲーム機を使ったネットビジネスを検討するメーカーが増えるのを期待しよう。
さらに今日は,バンダイが「ネットワークゲームの可能性」というテーマで,カンファレンスも行っていた。そのもようはこちら。
[原 毅彦,SOFTBANK GAMES]
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