1999年1月20日

Dreamcast参入でPCで培った

コーエーの技術が家庭用でも

 コーエーは1月20日,ホラーアドベンチャー「七つの秘館 戦慄の微笑」以外にも,歴史シミュレーション「信長の野望 将星録 with パワーアップキット」(写真),「三國志VI」,さらには「麻雀大会II Special」をDreamcast用タイトルとして今春発売すると発表した(各タイトルの紹介記事は後ほど更新)。

 ゲストとして登場した,セガ・エンタープライゼス代表取締役副社長,広瀬禎彦氏は,「コーエーとはメガドライブのときからのお付き合い。セガのタイトルとは違ったジャンルのソフトをリリースしてもらっているだけに,プラットフォームの拡大に大きな力となってくれると思う」と話す。

 広瀬氏は,さらに「パソコン版では既にネットワーク対応のゲームをリリースされているだけに,Dreamcastで本格的なネットワーク対応ソフトを発売してくれると期待している」とした。もちろん,これはユーザーも期待しているよね。

 これに対して,コーエーの代表取締役社長,襟川陽一氏は「残念ながら,今回発表したタイトルはネットワークには未対応だが,もちろんネット対応のDreamcast用タイトルは前向きに検討している」と答えた。

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 発表会の最後に壇上に立ったコーエーの常務取締役,小松清志氏は,「今までコーエーは,コンシューマーマシン市場では非常に悔しい思いをしてきた」と切り出した。スペック的に制約のある従来の家庭用ゲーム機では,パソコンゲームで培ったコーエーのノウハウが生かし切れなかったという。「コーエーが第7艦隊だとしたら,その艦隊が狭い湖で演習している気分だった」(小松氏)。

 しかしDreamcastの登場により,その第7艦隊の目の前には大海がひらけたことになる。小松氏は,「Dreamcastの登場がコーエーにとっても新しい幕開けでもある。今までのコンシューマーマシンの低いマシンスペックで移植ができずにいたPC用ゲームも,Dreamcastでなら移植もできるだろう」と興奮気味に語った。

 Dreamcastというプラットフォームを得て,コーエーがPCゲームに続きコンシューマー機市場でも,今,本格的に進軍を開始した。

[原 毅彦,ITmedia]

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