1999年3月18日
ウェブ・ティービー・ネットワークスは3月18日,Dreamcastでインターネットサービス「WebTV」を利用できる「Microsoft WebTV接続キット」の無償提供を4月23日より開始すると発表した。 都内のホテルで行われた発表会では,同社会長の古川享氏が「家庭のインターネット利用を増大させる起爆剤」と注力を宣言したほか,ゲストとして登場したワープの飯野賢治氏が同サービスに協力することを明らかにした。 「WebTV」は,家庭用のTVでメールやホームページの閲覧を楽しめるインターネットサービス。ソニーや松下の専用端末を介してアクセスできるシステム。パソコンを所持していなくても,手軽にインターネットを楽しめるのだ。日本では昨年からサービスを開始している。
また,配布と同時にスタートする,同接続キットの専用WebTVサービスは,Dreamcastユーザー向けに新たに作成されたゲームに特化した特別番組なども用意されている。サービスの利用料金は,1カ月15時間まで2,000円。詳細はこちら。 古川氏は,Dreamcastが単一機種で最大のインターネット利用環境になると期待を寄せる。また,キットに収録されるオフラインデモ版(電話接続しなくても疑似的にWebTVを体験できる)を例に,オンラインとオンラインのシームレス化が狙えるともしている。 さらに米マイクロソフトのビル・ゲイツCEOが,米国において行ったDreamcast紹介時のビデオ映像も流された。「あの」ゲイツ氏も,DreamcastをWindows CEマシンとして,インターネット端末として,期待しているのだ。 ビデオの後,壇上に呼び出されたゲストのワープ・飯野氏は,「今までのDC用のブラウザでは似た文字の見分けがつかなかったが,WebTVではそんなことはない」とデータセンター(サーバ)側でTVに最適のサイズにしてくれるWebTVの映像が見やすいことを高く評価。 壇上で古川氏と対談し,「TVを利用するということに注目したい」と飯野氏がWebTVの可能性について触れれば,古川氏も「PCと違い,TVは複数のユーザーでも見ることができる。Dreamcastが家庭のインターネット利用を促進するだろう」と話した。 そして飯野氏は,メディアとして意識した番組を提供する「ワープチャンネル」をWebTVで展開する予定があることもほのめかした。もっとも,具体的な計画が決定しているわけでもないようなので,今後の展開に注目したい。 [原 毅彦,ITmedia] |
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