1999年7月9日

「エージェント技術」の採用により

リアルさ満点の次世代PS用「決戦」

 午後2時に掲載した速報の通りコーエーは,次世代プレイステーション用歴史SLG「決戦」を発表した。

 発表会場である六本木ヴェルファーレでは,本物の鎧や「決戦」と書かれたのぼりが置かれ,雰囲気バツグン。ただフロア一杯に広げられた巨大な紙に,集まった報道陣は「?」。

 雄大な音楽が流れる中,発表会が始ると,同社取締役会長・襟川陽一氏が紋付き袴で登場。これまた巨大な筆で「決戦」と見事に書き綴った(右上写真)。

 その後,代表取締役社長・襟川恵子氏が,次世代PS用に数本のタイトルを開発中であることを明らかに(既報を参照のこと)。高性能のプラットフォームの登場を称えるとともに,コーエーの次世代PSへの注力を感じさせる挨拶だった。

 音楽面でソニー・ミュージック・エンタテインメントが協力することになっており,これも既報にあるように音楽総監督はNHKの「秀吉」などで有名な小六禮次郎氏が担当する。

「決戦」は,プレイヤーが徳川軍,または豊臣軍の総大将となり,数々の合戦場で自軍の勝利を目指す。軍議により,布陣や調略などを決め,合戦の場では武将たちの働きを見ながら,指示を出していく。

 次世代PSでこそ可能となったという「エージェント技術」の採用で,個々の武将たちは集団の動きを崩すことなく,独自の性格や行動規準を持って行動する。

「エージェント技術」により,「個々の」馬がほかの馬と走るスピードを合わせるように調整したり,障害物や密集する味方の馬を避けて動くということも画面上で展開していたぞ。

 プレイヤーが出した指示に従って,何百の兵士がハイレベルな3Dグラフィックで動くさまは,まさに新世代のゲームという感を抱かせた。

 価格は未定。プロデューサーのシブサワ・コウ氏により,次世代PS発売に合わせてのリリースを計画していることが明らかにされている。

[原 毅彦,SOFTBANK GAMES]

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