戦闘機としてはF-16クラスのやや小型なタイプであり，特に格闘性能が高い。SMTでは機械方式の操縦制御を電子化し，運動性能がさらに高められている。

このほか，燃料搭載量の増加，ステルス性の付加，操縦装置の改善，レーダー性能の強化などなど，多数にわたる改善が施されている。

その高出力なエンジンと大型な機体によって実現された圧倒的な兵器搭載量を活かし，戦闘爆撃機としてアップグレードされたものがF-15Eである。

ベースのF-15は初飛行から32年が経ち，さすがに基本設計は古くなりつつあるが，各種アビオニクスのアップデートにより最強の戦闘爆撃機として現在も活躍する。

フランカーシリーズを製造するロシアのスホーイ製造局が次世代戦闘機の実験的な技術デモンストレーションのために設計制作した機体で，軍からの要請などではなく，自主的に開発をおこなっている。

詳細なデータは公表されていないが，専門機関の分析では驚異的な機動力，そして超音速巡航能力を持つとされている。

もともと高機動なSu-27にカナード翼，そして推力偏向機構が導入されたことで，通常では考えられない，飛行機としての限界を超えたアクロバティックな機動をも行える。

配備されるめどは立っていないものの，実戦となれば恐らく西側の戦闘機と互角かそれ以上の戦闘能力を持つ機体だろう。