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映像と音だけでなく空間との親和性も追求〜FORIS.TV in House vol.1ハンズオン(1/3 ページ)

» 2004年03月04日 00時00分 公開
[相澤裕介,ITmedia]

DVDプレーヤー内蔵、究極のエンターテイメント「FORIS.TV」

 具体的な設置例を示す前に、簡単にFORIS.TVの概要を紹介しておこう。FORIS.TVの第一弾「SC23XA1」は、DVDプレイヤーを内蔵した23V型ワイド液晶テレビである。最近では、スタンド付き液晶テレビも珍しい存在ではなくなったが、『画質』『音』『スタイル』という観点において他の製品と一線を画している。これらのポイントを簡単にまとめると以下のようになる。

FORIS.TV「SC23XA1」

EIZOブランドを裏切らない高画質映像

 EIZOのブランド名で知られているナナオは、コンピュータ用モニターの大手メーカーとして特にデザイナーなどを中心に実績・信頼を集めている。そのナナオが新しく世に送り出した液晶テレビがFORIS.TVである。EIZOブランドを掲げている限り、当然、その画質は期待を裏切らない。

 独自技術と画づくりのスピリットを注ぎ込んだ EIZO V.S. Technologyにより、ナチュラルな高画質が実現されている。色を華やかに見せるのではなく、自然な発色の追及する姿勢は、映像や画像がもつそのままの意図を再現し続けてきた、ナナオならではの映像表現といえるだろう。映像が本来もっている情報を忠実に再現し続けてきたナナオ。モニター専門メーカーならではの高画質映像が具現化された製品がFORIS.TVなのである。

音へのこわだりが感じられるサウンドシステム

 コンピュータ用モニターでは必須でなかったサウンドシステムも、テレビでは最重要項目の一つとなる。ここにもEIZOの誇りが表れている。FORIS.TVの第一弾である「SC23XA1」は、2.7リットルのエンクロージャーを備えた口径10cm、周波数80Hz〜20KHzのスピーカーを2基搭載。僅かな音の歪みを補正するBBE技術とともに、これまでの同じクラスのテレビでは味わえなかった音質が実現されている。

 また、FORIS.TVに内蔵されているDVDプレイヤーは音楽CDの再生にも対応する。オーディオ装置として使用しても十分に満足できるだけの音質を得ることが可能だ。もちろんDVDの再生では、オプション音声フォーマットであるDTSにも対応する。DTSデコーダ内蔵AVアンプとスピーカーを追加すれば、5.1chのサラウンドシステムに拡張することもできる。

シンプリー・コンプリートを見事に再現した美しいフォルム

 テレビは、その画面サイズに応じて製品本体の占めるスペースが大きくなってしまう。だからこそ、部屋のインテリアとしての要素も重視したい。

 今回の記事はこのポイントに重点を置いている。シンプルで落ち着いた雰囲気を持つFORIS.TVが、現実の部屋とどのように調和していくのか? これは以降の写真と記事から判断していただけると思う。なおFORIS.TV「SC23XA1」は、上下20cmの範囲でスタンドの高さを無段階調整できるようになっている。スタンドの高さの例として、『チェアビュー』(高)、『ソファビュー』(中)、『フロアビュー』(低)が提案されており、本記事でもこれらの用語を使用している。念のため、覚えておいていただきたい。

 また、今回の撮影に使用した住宅の間取りを以下に掲載しておく。こちらも参考に記事を読み進めていただきたい。


部屋のレイアウトを選ばないFORIS.TV

 では、さっそく今回の本題であるFORIS.TV「SC23XA1」の設置例を紹介していこう。まずは、1階に位置するリビングである。以下の写真は、2人掛けのソファーとテーブルを中心にした比較的小さなリビングを想定しており、壁のほぼ中心に設置されている。写真を見ると、モノが少ないシンプルな空間に見事に調和しているのを確認できると思う。画面に映像を表示しないときは、ひとつのインテリアとして機能してくれる。

 いままでのテレビがある空間をよく思い浮かべてほしい。テレビ台、DVDプレーヤーなどの周辺機器に外部スピーカー、絡み合った配線と複数のリモコン。生活空間の中心にあるリビングが、これらの制約から解放されることの有益さは、置いてみて実感できた。

リビング壁側:周囲のインテリアと調和する。オブジェとしての要素も兼ね備えている

 一方、次ページの写真は、同じリビングの窓側に設置した場合の例となる。日当たり抜群のリビングは、白いインテリアが多いことも手伝い、非常に明るい空間となっている。このような空間では画面に光が反射し、映像が見にくくなる傾向がある。

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