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リビングで多角的に音楽を楽しめる「Any Music」を試すレビュー(2/4 ページ)

» 2004年05月26日 11時00分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 名前や住所、メールアドレスを再び入力するのだが、Any Music自体の利用登録を行う際と全く同じ作業を行うことになる(クレジットカード情報は共有される)。個人情報というデリケートなものだけに管理を厳重にする意味もあるのだろうが、HMVからCDを買う場合にもAny Musicという入り口から入ることになるのだから、このあたりの利便性は向上させて欲しいものだ。

 HMVの登録が終われば登録作業はすべて完了。あとはAny Musicのサービスを自由に利用できる。

設置は簡単か――家電としての簡便性は?

 後回しになってしまったが、“ネット家電”としての使い勝手はどうだろうか。今回はADSLが開通している自宅のブロードバンドルータとNAS-A1をつないで、何の設定もなしにいきなり登録作業まで行ってみたが、結果から言えば全く問題はなかった。

 Any Musicのサービスを利用するにはブロードバンド環境が必須だが、ISP側から接続機器のIPを指定されているような場合やプロキシを使用している場合を除くと、基本的にはケーブルを接続するだけでほぼ準備は完了する。

 メールの送受信を行おうとする場合にはメールサーバなどの設定が必要になるが、“つなぐだけ”という簡便さは家電として使う際には欠かせない要素。この点については高く評価したい。

 そのつなぎ方が分からない場合でも、利用ガイド(ネットワーク接続・設定ガイド)を開くと「ブロードバンド環境でインターネットを利用していますか?」「モデムまたはルータを使用していますか?」などいった質問が並び、それに答えていくと、どのように機器を接続すればよいのかを図解してくれる。

photo ネットワーク設定ガイド。質問項目や回答はわかりやすいが、「Webブラウザ」→「FAQ」→「ネットワーク接続・設定ガイド」とたどるのはやや分かりにくい
photo このようにつなぎ方を図解してくれる。つなげることさえできれば、後はほとんど設定の必要がない

 LANを無線化している場合も多いかと思うが、今回試用したNAS-A1の場合、「環境によっては十分な性能が発揮されない場合があります」とのことで、基本的には有線LANでの使用を推奨するようだ。

Any Musicの“キモ”、音楽購入

 Any Musicといえば、なんといっても音楽のダウンロード購入だ。

 メイン画面から「Any Musicのポータルへ」を選択すると、下のような画面に切り替わり、そこから「音楽ダウンロード」を選択すると、Moraの提供する音楽ダウンロード購入のトップ画面になる。

photo Any Musicのポータル画面。この画面にはMoraによる洋楽・邦楽それぞれのオススメが合計4曲表示されている。
photo Moraのトップ画面

 ここには「ニュースリリース」「Mora 邦楽ランキング」「邦楽人気アーティスト・ピックアップ」「邦楽ジャンルリスト」「洋楽メニュー」「検索」といったメニューが並ぶ。各メニューを選択すると、アーティスト名や曲名が並び、スピーカーのアイコンがついている曲は試聴も可能。

 聞きたいアーティストや曲名が決まっているならば検索を行えばよいし、漠然とヒット曲を聴きたいというならば、ランキングを見てみればよい。「男性ソロボーカル」「女性ソロボーカル」「ポップス」「ロック」など18(洋楽は16)のジャンル分けもされているので、聞きたいジャンルからの選曲もできる。かなりの曲数が試聴できるので、ちょっとしたジュークボックスのような楽しみ方もできる。

photo 邦楽ジャンルリスト。新譜が追加されているジャンルには「NEW」のアイコンがつく。「童謡」や「演歌」などふだんなかなか聴かないジャンルも

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