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2004/06/19 01:12 更新

「ROBO-ONE」が生んだ市販ロボット〜KONDO「KHR-1」が誕生するまで (2/2)
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既に2足歩行は当たり前になっていたが(ROBO-ONEは2足歩行ロボットの大会)、逆さまになったまま姿勢を保持するロボットの姿はインパクトが大きかった(詳細は当時の記事を参照)。
そのロボット「R-Blue4.1」を製作したのは、ROBO-ONEでは有名人の吉村浩一さん。話をしてみると、第1回大会から近藤科学製のサーボを使っていたこともわかった。
「そこで、吉村さんにロボットの設計をお願いしました。電気的な部分やソフトウェアは社内で開発しましたが、構造や板金の設計はすべて吉村さんです」。

吉村浩一さん製作の「R-Blue4.1」が3点倒立に成功した瞬間を捉えた写真。このとき、「KHR-1」の方向性が決まったのかもしれない
ロボットは、サーボモーター同士をブラケット(板金)で接続するシンプルな構造とした。「低価格のキットですから、当初はしっかり2足歩行ができたらスゴイと思っていました。ところが、開発中に吉村さんと話をしていたら、『片足で屈伸してますよ』と言われて……」(笑)。
ROBO-ONE常連、恐るべし。
初期ロットは残り半分
こうして誕生した「KHR-1」は、重量は1.2キロと軽く、しかも高い運動性能を持つロボットになった。二足歩行はもちろん、逆立ちもすれば側転もできる。プログラム次第で「コサックダンス」だって踊ってしまう(別記事を参照)。
「結果として、“低価格”を目指して開発した新型サーボモーターが功を奏した形ですね。小さくコンパクトにまとまり、本体の軽さと、あと省電力にも繋がりました」(近藤科学、営業部の平井利治氏)。事実、キットに含まれているラジコン用のバッテリーで1時間以上の姿勢保持(各種デモンストレーションを含む)が可能だった。
キットとしてもよくできている。組み立てに特殊な工具は一切必要ない。板金にはネジが切られているため、ナットすら使わないし、詳細な図入りの説明書(PDF)も付属。調整やパソコンの扱いといった部分は残るが、組み立てるだけならガンプラよりも楽だろう。
「親子で楽しめるキットだと思いますよ。お父さんが組み上げて、お子さんがプログラミング……なんてのもいいですね」(近藤社長)。

パッケージの中身はシンプル
「KHR-1」の発売から2週間が経過したが、やはり反響は大きかったようだ。店頭販売は「ツクモ ロボット王国」のみで、あとはオンライン販売という形にもかかわらず、「初期ロット500台のうち、予約中心で既に250台が売れました」と近藤社長。
もっとも、いくら安くなったとはいえ、12万6000円といえば簡単に出せる金額ではない。しかも、今のところ実用性はあまりない(というか、まったくない)。にもかかわらず、この数字が物語るのは、ロボットで“真剣に遊びたい”という人が大勢いるということだろう。
ホビイストの祭典がきっかけとなり、ホビイストが設計し、ホビイストを応援する企業が売り出した「KHR-1」。ロボットが「大人のホビー」として定着する日も近そうだ。
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[芹澤隆徳,ITmedia]
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