ヤマハから新型AVアンプ「DSP-AX457」「DSP-AX557」「DSP-AX757」が登場した。シネマDSPとアンプ回路をリファインし、普及モデルとは思えない充実した機能を装備している。その実力をチェックしてみた。
先日、ヤマハが発表した新型AVアンプ「DSP-AX457」「DSP-AX557」「DSP-AX757」は、心臓部のシネマDSPとアンプ回路をリファインし、上位機種のDSP-AX757では自動音場補正機能を実装するなど普及モデルとは思えない充実した機能を装備して登場した。ヤマハ関係者は「音楽再生用としても満足できる製品を目指した」と話す。
果たしてヤマハの意図通りに、音楽再生用としても優れたアンプになっているのか? リファンされたシネマDSPの性能はどうなのか? 早速、その実力をチェックしてみた。
発表された3機種はDSP-AX457の操作ボタンにやや違いがあるものの、サイズや基本的な操作体系は共通。従来のヤマハ製アンプとの違いもほとんど見られない。最上位モデルのDSP-AX757に、前面の入端子に光デジタルおよびS映像が追加され、自動音場補正機能のYPAOで利用するマイク端子が追加されている程度だ。
実際に触れてみると、DSP-AX757/DSP-AX557のフロントパネルがアルミ製なのに対して、DSP-AX457では樹脂製という違いはあるが、このあたりはコストに直結する部分だけに致し方ないだろう。同様にリモコンも最上位のDSP-AX757のみに、液晶表示付きの高機能リモコンが割り当てられている。
パワーアンプの回路構成とDSP回路は全モデル共通のものを使っている。つまり、主にアンプ回路に使われている部品や電源などによって音質面の味付けの差がつけられているのだ。またDSP-AX757のみ、ピュアオーディオアンプとして動作させる「PureDirectモード」を備えている。
このほか前述したようにDSP-AX757にのみYPAOが組み込まれ、アンプも7.1チャンネルの構成(5.1チャンネル構成にサラウンドバック/フロントエフェクト2チャンネル切り替えを追加したヤマハ独自の構成)だ。
映像系の機能ではDSP-AX557とDSP-AX757に映像コンバージョン機能が付加されている点に注目したい。これはコンポジット/S端子の映像を、D端子モニターアウトからアップコンバートして出力する機能で、入力機器の種類にかかわらずモニターをD端子入力に合わせておけば、アンプ側で映像の切り替えを可能にする。
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