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通勤時間を有効活用できるマルチプレーヤー SII「SV-E1100」レビュー(?)(2/3 ページ)

» 2005年04月22日 13時11分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

なめらかな発音、模擬試験は本格的

 電源を入れると、「LISTENING CARD」「CARD情報」「MP3 PLAYER」「環境設定」という各項目がメインメニューとして現れる。セットしたカードのコンテンツを利用するには、「LISTENING CARD」を選択する。

 タッチパネル付き液晶を搭載していることからも分かるように、基本的な操作スタイルは「左手で十字キーを操作、項目を右手のスライタスペンでタップして決定」となっている。そのため、操作時には両手がふさがってしまうが、液晶の左側には再生/停止ボタンやリピートボタン、日英/英日切り替えボタンなどが配置されており、聞くことについてだけ言えば片手で操作が完結する。

photo すべての操作を行うには両手が必要。メニュー画面と内蔵辞書の呼び出しだけはペンで行うしかない
photo リスニングだけならば左手だけでOK

 試用したSV-E1100T2に含まれているコンテンツは、紹介したように「TOEICテスト リスニング600点」「TOEICテスト 英単語・熟語マスタリー2000」の2つ。前者は実際に行われるTOEICテストと同じ形式で勉強することができるコンテンツで、後者はTOEICテストで出題される単語や熟語を発音と共に確認できるコンテンツだ。

photo 「TOEICテスト リスニング600点」では、「絵を見て、絵の内容に最も適した答えを選びなさい」というTOEICの本番と同じ形式で勉強できる
photo 上の写真の続き。次の画面では発音された内容が文章で表示される。画面下の「A-あ」をタップすれば発音された内容の和訳を確認できるほか、「Keyword」をタップすれば重要単語を確認できる

 発音はなめらか。ぎこちなさを感じることもなく、動作全般も特にストレスは感じない。リスニングのセクションでは、一度でもTOEICを受けたことのある人なら分かる“アノの声”が流れ、嫌が応にでも緊張感を高めてくれる。

 最初は相当集中しないと聞き取ることができなかったが、徐々に聞き取ることができるようになってきた。それでも聞き取れない場合には、リピートボタンを押して聴き直すか、左側面に用意されている速度調整ボタンで再生速度を落とすことができる。速度は±4の範囲で調整できるが、機械的なスピードコントロールに過ぎないので、どうしても不自然さが残る。どうしても聞き取れない場合の手段と考えた方が良さそうだ。

 表示されている例文に分からない単語がある場合、その部分をペンでなぞるだけで内蔵されている辞書へジャンプし、和訳を表示させることもできる。電子辞書を多数ラインナップしている同社ならではの機能といえるだろう。また、辞書には単語帳機能も搭載しており、「例文を読みながら分からない単語を辞書でチェックして単語帳に記録、こまめに見直す」といったことも可能だ。

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