　「VISION」in Aoyamaスタッフの宮村民愛さんは「野球とかサッカーとかの映像を流すと『なんだろう？』と立ち止まる人が多く、LIVINGSTATIONがアイキャッチの役目を担っています。交差点の目の前なので、信号待ちをしているうちに目にとまり、すすっと引き寄せられるように「VISION」in Aoyamaのドアを開けるお客様も多いですね。ショールームとは知らずに、アクセサリーを売っている店と勘違いして入ってくるお客様も少なくないです（笑）。たまたま仕事で表参道にきて存在を知り、休日に家族を連れて再訪してくれるサラリーマンの方もけっこういます」と話す。

　とてもオシャレな外観なのだが、正直なところ、昼間の外光をさえぎるものが全くないこのガラス張りの環境は、テレビの展示には“過酷な条件”といえる。だが、このような環境下でもLIVINGSTATIONは鮮やかではっきりとした映像を映し出していた。これならリビングのテレビとして十二分に使えるとどんなユーザーでも納得するだろう。「暗い」「ぼやっとしている」といったリアプロTVの悪いイメージを払拭するもっとも効果的な展示方法なのかもしれない。

　「この「VISION」in AoyamaにあるLIVINGSTATIONは、あえて画質モードをナチュラルに設定しています。それでも、交差点を挟んで反対側にあるビルの2階の喫茶店からも、「VISION」in Aoyamaに設置されているLIVINGSTATIONの映像が楽しめちゃうんです」（宮村さん）

　「VISION」in Aoyamaでは購入の受け付けも行っており、実際にここで即決して購入されるユーザーも多いという。

　「「VISION」in Aoyamaはあくまでもショールーム的な位置付けなので押し売りは絶対しません。ここでじっくり見てもらって、気に入ったら家に帰ってから電話やインターネットで購入申し込みをしてもらえばいいのです。実際に何度も見に来るリピーターの方も多いですし、毎回違う質問を用意してくるお客様もいます。ゆったり座って見てもらって、『どんな部屋に置くと似合うか』といったイメージ的な相談もよくしています。うちのスタッフは皆フレンドリーなので、お客様も気さくに声をかけてくれますね」（宮村さん）

　専門知識を持ったスタッフが常時6～7人待機し、ユーザーの質問や相談などに対応している。女性スタッフが多いのだが、黒のスーツでビシッと決めたそのスタイルとは対照的に、非常にアットホームな雰囲気でなんでも気軽に話せるといった感じだ。

アットホームな雰囲気のスタッフ

　この「VISION」in Aoyamaでは、商品の案内から販売までの一連のコミュニケーションを通じて、ユーザーの意見を今後の商品開発へフィードバックする情報収集活動も行っている。

　「私たちは、お客様の要望や感想を毎日レポートに書いて提出しているんです。内容が重複していたり、ほんの些細なことだったりしても、もらさず毎日キッチリと書いています。その意見が今回の新LIVINGSTATIONの製品作りに生かされたと聞いています。キツイ意見もそのまま書いているので、見る側にとっては厳しいものも多いですね。ですが、このようにお客様の生の声を製品に反映できるのが、私たちの強みですから」（宮村さん）

　「VISION」in Aoyamaの紹介を見て、自分も“体感”してみたくなったという読者も多いことだろう。「でも東京までは遠いし、体感サテライトがある主要都市からも離れている」という地方在住のユーザーに耳寄りなニュースがある。

　6月10日から、新LIVINGSTATIONを全国の特設会場で体験できる「エプソン大画面テレビ体感フェア」が開催されているのだ。この体感フェアはこれまでにも2回開催されており、今回は第3回となる。6月10日の「京都駅1F 駅前広場」を皮切りに、大坂／浜松／長野／神戸／松山／高松／鹿児島／広島／小倉／岡山／新潟／金沢／横浜／大宮／池袋／旭川／盛岡／秋田／岐阜と続き、7月31日の「四日市都ホテル 3F 朝明の間」まで、全国21都市で開催中である。詳しい日程や場所は、LIVINGSTATIONのWebサイトに掲載されている。

　この機会にぜひ、自分の目で“大画面をもっと身近に”体感してみてはいかがだろうか。