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シンプルに聴き、オシャレに着飾る――クリエイティブ「Zen Neeon」レビュー(3/3 ページ)

» 2005年07月01日 12時49分 公開
[小山安博,ITmedia]
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付属ソフトは2つ、操作性はもう一歩か

 付属ソフトは「Zen Neeonメディアエクスプローラ」「Creative MediaSource」の2つ。「メディアエクスプローラ」は、WindowsのExplorerに統合されるファイルマネージャーソフトで、インストールすると「マイコンピュータ」にメディアエクスプローラが表示されるようになる。

photo Explorerに統合されるZen Neeonメディアエクスプローラ。操作は簡単。ここからZen NeeonのHDDフォーマットなどの操作も行える

 これを起動して「オーディオCDをZen Neeonにリッピングする」「Zen Neeonのデータを管理する」といった目的を選べば、それぞれのソフトが立ち上がる。「データを管理する」では、Zen NeeonのHDD内に直接アクセスできるので、音楽ファイル以外の文書や画像ファイルなどをドラッグ&ドロップで持ち出せる。インタフェースはUSB 2.0なので、転送速度も高速だ。

 CDのリッピングや取り込んだ音楽ライブラリの管理、転送が一括で行える「Creative MediaSource」を使ってもいいだろう。Windows Media PlayerやiTunesと同様のソフトで、操作自体はそれほど難しくはない。

photo Creative MediaSource。音楽ライブラリの管理も行える

 ただ、操作性や使い勝手について言えば、やはりiTunesには一歩及ばない、というのが正直な感想。通常のプレイリストに加えて、一定の条件にあった音楽ファイルを自動的にリストに追加するスマートプレイリスト機能が搭載されている点はいいが、iTunesよりも指定できる条件が少ない点は、今後の改善を期待したいところだ。

 基本的に、すでにWMPなどで音楽ライブラリを構築している場合はメディアエクスプローラ、初めて(もしくは改めて)音楽ライブラリを構築したい場合はMediaSourceを使うことが想定されているようだ。

 またPCにZen Neeonを接続すると、MediaSourceが立ち上がり、自動的に音楽ライブラリやプレイリストを同期してくれるともっと良かった。なお、音楽ライブラリの管理や転送にはWMPを使うことも可能だ。

トータルコーディネートでオシャレに

 Zen Neeonの最大の特徴は小型軽量、そしてカラフルなStik-Onの採用だ。フラッシュメモリプレイヤー並みといっては大げさだが、十分に軽量で首からさげても気にならない(パッケージにはネックストラップも付属している)。

 Stik-Onによる個性的な外観は、首からさげて見せびらかすことを目的としている、と言えるだろう。大胆なデザインのため、トータルコーディネートとしての着こなしの難しさや、そもそも気に入るかは好みが分かれそうだが、試みとしては面白く、今後のさらなる発展を期待したい。Stik-Onを使用しない状態での質感も悪くないので、そのまま使うというのもアリだろう。

 操作性はシンプルで、外観も同じぐらいシンプルだが、表面を着せかえることで実に個性的なプレイヤーに変身する――ほかにはない大きな特徴だけに、このあたりで購入の可否を検討すると良さそうだ。

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